祖谷のかずら橋
2017年 07月 26日
平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。 昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であった。3年毎に架替えが行われます。(国指定重要有形民俗文化財)。平家の落人たちが追手から逃げる時すぐ切り落とせるようにカズラを使ったと言われています。
バスの駐車スペース兼インフォメーションセンター、土産物スペースである「かずら橋夢舞台」という施設から、徒歩でかずら橋に向かいます。徒歩10分ぐらいでしょうか。
途中、かずら橋を眺めることができる橋があって、「祖谷のかずら橋を渡るなんて嫌!」という人はここで記念写真を撮ることができます。
さて、ここから、しばらく行くと、かずら橋の入り口です。
さて、一歩踏み出してみると・・・予想以上に揺れるじゃないですか。
川面からの高さは14メートルにもなる。敷綱でつながれた横木と横木の間は10センチほど離れているので、足元にのぞく川面はスリル満点。
このスリルは、最新式のジェットコースターでスリルを楽しむのではなく、ボロボロで、脱輪しそうなジェットコースターを乗るというスリルに近いように思います(笑)。
足元が空間で恐怖感が満点のこと。歌にあるように風もないのにゆらゆらがまた魅力。
カズラの手すりがまた危うげで、もたれると、外に広がってしまいます。私なんぞは、つかんだかずらが、剥がれて、眼下の河原に落下です。それを見た、おばちゃんが、余計にビビったりして。
テンポよく歩けば、それほど問題ないのですが、中には、ちょっとづつしか動けない人もいて、大渋滞。
私の前のおばちゃんも、ゆっくりゆっくり歩を進めていて、先へ進めません。そんな場合も、バランスを取りながら、「あらよっ」と、右から左、左へと移動します。結構、それはそれで、結構怖いけどね。真ん中をすすっと行ける人って、いないでしょう。
「なんで、500円払って、怖い目に合わないといけないんや」というおばちゃんもいましたよ。
皆さん、とにかく、渡るので精いっぱいで、周りの風景をたのしめなかったという人も少なくなかったと思います。
私は、余裕綽綽という訳ではないものの、かずらの手すりから手を離して、写真撮影を楽しむことはできました。
そうそう、かずら橋って、一方通行なんですよね。もう少し、ゆっくり渡れば良かった。
河原に降りることも可能ですので、河原からかずら橋を撮影。
はるばる、祖谷渓まで来たので、もう少し、ゆっくりしたかったのですが、何分、時間が限定された日帰り観光バスですので、ヤマメとか鮎といった川魚でお酒を一杯という訳には行きませんでした。残念。