京の名残の桜を求めて(2)栄西禅師の誕生を祝し・・・
2017年 04月 25日

建仁寺に立ち寄ってみたら、何やら、着物をおめしのご婦人方のお姿があちらこちらに。
どうやら、四頭式という珍しい伝統技法の茶会に参加される皆さんです。
もともと建仁寺開山の栄西禅師は中国から茶の種を持ち帰り、喫茶を広めたことでも知られていますが、禅師の生誕日4月20日に、茶会で遺徳を偲ぶものだそうです。
建仁寺の四頭茶会は、茶人を中心に一般にも人気が高く、一日限りの催しであって席数に限界があるため、拝服券は発売日に完売するほど盛況を極めているとのこと。拝服券は、四頭茶会の本席のほか、薄茶席が 2 つ(裏千家と表千家)、煎茶席、そして点心席(昼食)の 5 枚つづりで、一日かけて各会場を巡って楽しめる趣向となっています。その料金が何と1万5000円!
確かに、茶会の源流と言えるものを体験できるわけで、そのお値打ちはあると思いますが、おいそれとは・・・
でも、心配ご無用。茶碑に隣接して祇園辻利さんの茶屋があり、煎茶を無料でいただけます。



あたたかいお茶をいただいた後、栄西禅師の茶碑を参拝。

傍らに、禅師のお誕生を祝うようにしだれ桜が花を咲かせていました。


(撮影:4月20日)