旧辰馬喜十郎住宅 @西宮

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西宮の白鹿記念酒造博物館に隣接する形で、手入れの行き届いた洋館「旧辰馬喜十郎住宅」があります。

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明治中期ごろから、阪神間では近代的な芸術・文化・生活様式が育まれ、いわゆる阪神間モダニズムが形成された訳ですが、その過程で灘の酒造家をはじめてとする、阪神間の実業家が、この地域に与えた影響は極めて大きいものがありました。芦屋川の旧山邑家住宅などの洋館建の邸宅などや酒造工場、酒蔵を残した他、白鶴美術館などの美術館、博物館や、学校(あの灘高もそうですね)を創設するなど地域文化に大きな貢献を果たしました。

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この邸宅は辰馬財閥・辰馬本家の分家である、南辰馬家当主、辰馬喜十郎氏が自邸を新築するにあたって、日本人大工に神戸旧居留地の英国領事館を模すように命じたと伝わる明治21年築の擬洋風建築で、日本人が建て、日本人が住んだ最古の洋風住宅として、最古のものとされています。

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木造総2階建の母屋(外壁2面は煉瓦積)と木造平屋建の附属屋で構成される。列柱を配したベランダや両開き鎧戸など北野町異人館群と同様のコロニアルスタイル建築の特徴を有しています。

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旧辰馬喜十郎住宅は、その酒蔵・店と共に、市と県の指定文化財となりましたが、残念ながら、阪神・淡路大震災で、店と酒蔵は全壊し、この住宅のみが現存しています。

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by tetsuwanco | 2017-02-09 22:37 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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