~京都の神社で七草粥をいただく~京都市右京区宇多野・福王子神社

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京都のいくつかの神社では、七草粥をいただけるとのこと、そのうちの一つ、福王子神社に参拝して参りました。福王子神社の最寄駅は嵐電の宇多野駅。そこから、北へ徒歩5分ほどでしょうか。

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福王子神社という名前からして、何気に福々しく縁起が良さそうでしょう。

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同神社は、第58代光孝天皇の皇后で、仁和寺を創建した宇多天皇の母君である班子女王を祀っているのですが、それ故、仁和寺の鎮守であるとともに、近隣の産土神として尊崇されているとのことです。

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光孝天皇といっても、ピンとこないかもしれませんが、百人一首のなかの一首「君がため 春の野に出て若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ」はご存知でしょう。

ひょっとして、この歌の「君」というのは、福王子神社でお祀りしている班子女王かもしれませんね。

光孝天皇は、菜摘みを好み、料理好きだったと伝わっているとのこと。七草粥は光孝天皇を偲び、宇多天皇が中国の風習にならい宮中の行事として取り入れられたのが始まりとされ、更には、江戸時代から民間にも広まったといわれているそうです。

なお、こちらの神社、福王子神社では、氏子さんが実際に、嵯峨野にナズナを摘みにいかれ、お粥に入っている七草もお漬物の大根も全て手作りとのことです。心していただきましょうね。

それを、なんと無料でふるまっていただけるのですから、頭が下がります。

訪れた人々は、お餅の入った七草粥をゆっくりと味わい、無病息災を願っていました。

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付け合せの京漬物「ゆず大根」も粥にあいますよね。

ところでこちらの七草粥、七草粥は食べなれない野草を入れるわけですから、癖があると思われがちですが、よく煮込まれ、生の感触もなく、しかも普通の野菜とは違う旨味があって、ほんとうに美味しいです。軽く焼いた小餅が入ってるのが、食感に彩りを添えていてまたこれも良し。

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by tetsuwanco | 2017-01-07 20:48 | グルメも文化!

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by てつわんこ
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