北野天満宮にほど近い千本釈迦堂こと大報恩寺。
3月の下旬から初旬にかけて、国宝の本堂の前で早咲きの枝垂れ桜「阿亀桜(おかめざくら)」が白い花の枝を垂れます。
阿亀桜(おかめざくら)と名付けられているのは、この寺を建てた棟梁の良妻の物語に由来します。
棟梁が大切な柱を間違えて短く切り過ぎた際、おかめの助言で無事難局を打開するも、おかめは「女の知恵で大役を果たしたと知れては夫の恥」と自害。上棟式の日、棟梁は妻の冥福を祈っておかめの面を御幣に付けて飾ったのでした。
観桜客を包み込むように優しく咲くしだれ桜です。
「おかめの像」と阿亀桜。
(撮影:4月2日)