パリ3区の遺産相続人
2015年 12月 20日

パリ3区の遺産相続人 My Old Lady
監督:イスラエル・ホロヴィッツ
出演:ケヴィン・クライン/マギー・スミス/クリスティン・スコット・トーマス/ドミニク・ピノン
パリの高級アパルトマンを父から相続し、それを売って人生をやり直すつもりだった男が、そこに住む老婦人と娘との出会いで人生を見つめ直していく人生の哀歓を描いたヒューマンドラマ。
役者が良くて、脚本が良くて、ロケーションも良し。
パリ3区のマレ地区というと、文豪ヴィクトル・ユーゴーなんかも住んでいた17世紀の豪勢なアパルトマンが多く残るエリアで、ヴォージュ広場なんかで観光地としても賑やかなところ。監督イスラエル・ホロヴィッツは、あの「いちご白書」の脚本を書いた御仁だということですが、道理で本も良し。名前からして、どう見てもユダヤ系。そういうこともあり、パリのユダヤ人街マレ地区あたりが舞台となっているのかしらん。
マギー・スミスというと、若い人は、何と言ってもハリ・ポタのマクゴナガル先生役ということで有名なんでしょうが、私が彼女の役達者ぶりを意識しだしたのは、「眺めのいい部屋」だったかな。現在、NHKで放映中の「ダウントンアビー」の伯爵未亡人バイオレットという役どころで、流石とうなるしかない名演技を見せてくれています。いや「魅せて」くれますと言った方がいいかもね。
『イングリッシュ・ペイシェント』や『サラの鍵』のケヴィン・クラインも『ワンダとダイヤと優しい奴ら』のクリスティン・スコット・トーマスも手堅いのですが、不動産屋のルフェーブル役のドミニク・ピノンが味があって良し。彼が出演した映画というと、「ディーバ」、「デリカテッセン」、「アメリ」や「天才スピヴェット」などですが、この映画でも、不思議に印象に残る役者ですね。

