尾道・福山旅行(9)魚信旅館で虎魚(おこぜ)を堪能
2015年 11月 29日

尾道に行くと、判で押したように今まで、「尾道ラーメン」ばっかり食べていたので、今回、清水の舞台から飛び降りるつもりで、お昼ご飯に、竹村家さんと並ぶ尾道の老舗割烹旅館である魚信旅館を予約。瀬戸内の豊かな魚介類が揚がる尾道で、贅沢するならここで間違いないでしょう。
宮大工が手がけた築100年の数寄屋造りのお部屋で尾道水道を眺めつついただく、看板のオコゼをはじめとするお料理は、間違いなく、ここ尾道でしか味わえないものです。

ちなみに、このお店完全予約制です。
さて、お昼でいただいたのは、お昼限定の6品の5,400円のコース。こちらで、いただくべき、「おこぜの薄造り」と「うに御飯」がコースに組み込まれています。ちなみに、伊勢エビ、鮑付のラグジュアリな11品の26,000円のコースまであります。
お昼限定6品5400円のコース。
1.先付 あんきも豆腐 木の芽
2.刺身 オコゼ薄造り 紅葉おろし・青葱
3.煮物 メバル煮付け 里芋 竹の子・絹さや
4.焼魚 鯛の木の芽焼き 山桃・はじかみ
5.吸物 オコゼ赤だし
6.御飯 ウニ御飯
先付とお刺身が一緒に出てきました。
ちなみに、お酒は「涼香吟醸 宝剣」と次いで「吟醸 白岳仙」。
先付のあんきも豆腐 木の芽
あんきも豆腐です。あんこうの肝を練りこんだ卵豆腐。ねっとりしていながら、爽やか。

魚信自慢のオコゼの薄造りです。

半透明の身は適度な歯ごたえがあり、高級白身魚に特有の爽やかな甘みが絶品ですね。
酸味をおさえた自家製ポン酢が味を引き立てます。
湯引きした皮と刻んだ濃厚な肝も添えられているのですが、これがまた耐えられない旨さで、地酒との相性も抜群でした。

メバルの煮付け

身がやわらかくクセがないので、食べやすくしっとりとした味わい。煮汁も出汁が効いて美味。通常、醤油とみりんと生姜でただ似ただけの煮付けとは別物です。
鯛の木の芽焼き 山桃・はじかみ

眼で楽しむというとはこのことでしょう。美しいでしょう。

もちろん、焼き具合が絶妙で美味。
オコゼ赤だし

オコゼからこんなにいい出汁が出るとは。
魚信名物の雲丹御飯です。

深鉢にご飯、ウニ、ウズラの卵、海苔、そのうえからワサビ、特製醤油をかけて、しっかりと混ぜ合わせていただきます。美味い! 幸せになる美味しさです。

◆魚信旅館 (うおのぶりょかん)
広島県尾道市久保2-27-6
TEL:0848-37-4175
完全予約制
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:00
定休日:不定休

