茅葺きの古民家・静思館(旧冨田家住宅)
2015年 11月 25日

外見は、かなり大きな合掌造り風の民家で、まるで、飛騨の合掌造りの農家のように見えます。

江戸時代の豪農の住まいを模したそのフォルムは見事。


この静思館は、猪名川町で最も大きい民家の一つとされている「旧冨田家住宅」を町に譲り受け、文化向上に役立てているものだとか。


「旧冨田家住宅」は資産家として知られた美術商・冨田熊作氏(故人)が約2,500平方メートルの敷地に昭和7年から3年の歳月をかけて建てた和風建築物で、茅葺き、総檜造りの母屋と四つの土蔵など、建築面積534.3平方メートルの広壮な屋敷となっています。


冨田氏が全国各地から良材を集め、江戸時代の豪農の屋敷を模したもので、町が文化施設としてよみがえらせたものです。国登録有形文化財、ひょうご住宅百選。

屋敷地の中央に南面して建つ。西妻が入母屋造,東妻が切妻造の茅葺屋根,平入で,南面などに瓦庇を付す。内部は西に土間,東に2列6室を配す。東に瓦葺入母屋造の座敷棟と上便所が突出する。小屋組はトラス。農家系の近代和風建築の好例。棟梁は斎藤宗太郎。


内部には当時の面影を伝える家具類や道具類がそのまま残されており、訪れる人の郷愁を誘います。



