居酒屋探訪界2大巨頭ご贔屓の店「やまいち」(1)
2015年 10月 09日

このお店は、今や居酒屋探訪家という感が強い太田和彦氏や、吉田類氏も訪問し、TV番組でも名居酒屋として紹介されたことで、大変な人気を誇っており、お店自体が狭いこともあるのですが、昨日訪問した「川京」などとともに、予約が取りにくいお店となっておりますところ、3週間前から予約をしておきました。実は、6年ほど前に、居酒屋使いではなく、晩ご飯をいただくため、このお店を訪問。川沿いの風情あるロケーションとしじみ汁の美味しさが忘れられず、再度の訪問を決意した次第。
このお店は、コスパは総じて良いお店なのですが、お品書きに値段が書いていないので、中には、「のどぐろ」などの高級食材もあって、調子にのってオーダーしていると、お勘定でびっくりということも、無いことも無い。ですので、こういうお店になれていない人は、先ず、定食モノをオーダーした後、必要に応じ、単品をオーダーするのも一法かと存じます。
また、お刺身は、1,200円からですが、もちろんモノによって「時価」もありますので、最初にお値段を「4,000円までで、よろくしネ」と伝えておくのもいいかも。
なお、気軽にお値段を聞いても、丁寧に教えてくださいますし、お手頃価格の「おばんざい風小鉢もの」やおでんもありますので、充分お財布と相談してオーダーしましょう(笑)。
なお、家族経営のお店で、気軽にいろいろ地の食材など、いろいろ教えてくださいます。前回は、サルボウガイを教えてもらいましたよ。
ところで、このやまいちさんで置いているお酒は、創業は明治29年(1896という松江市の東本町に位置する「米田酒造」のものを置いておられます。
初めは、「豊の秋 純米辛口 金五郎地酒」。

まろやかな口当たりと、辛口ながら爽やかな酸とコク、旨味のバランス。芯の太さと、すっきりとした辛口の喉越しを併せ持つ、ラベルにデザインされた初代蔵元・米田金五郎の印象通りの頑固な純米酒です。
ただ辛いだけの辛口の酒とは異なり、味わいに強い存在感。
先ずいただいたのは、味のマリネです。

なにしろ、目の前の大鉢にこのマリネされたアジたちが美味しそうに横たわっていましたので。
次に、同じく目の前の大鉢に鎮座していた「アカガイの殻蒸し煮」です。

私は、はっきり言って「アカガイ」と「サルボウガイ」の違いが良くわかりません(笑)。お店の人が「アカガイ」と言っていたので「アカガイ」なのでしょう。前日訪問した川京さんの名物料理「おたすけしじみ」のお皿に「アカガイ」が混じっていましたね。その際から、「アカガイをもう少し食べたい」モードに頭が切り替わっていたようです(笑)。美味しくいただきましたよ。アカガイは宍道湖七珍には入っていませんが、これも、松江の郷土料理の一つに数えていいのでしょうね。
そして、お刺身盛り合わせです。イカとカンパチとサザエ。

前日の川京さんのサザエのお刺身がバカウマだったもので、それに比べると、このサザエは印象やや薄状態。でも、私が住む神戸あたりのザサエとは比べものにならない美味しさですが。

カンパチも美味しかったですが、この盛り合わせで特筆すべきは、イカでした。この輝きぐあいはイカ好きにはたまらないでしょう。


そして、やまいちの夜はまだまだ続きます。
◆やまいち
島根県松江市東本町4-1
TEL:0852-23-0223
営業時間:
平日
16:30~21:30
日・祝
16'30~21'00
定休日:不定休