18世紀後半のフランス人画家、ジャン=バティスト・グルーズ。今では、忘れられた画家の一人として紹介されることの多いグルーズですが、彼の風俗画は当時「道徳画」として絶賛されました。
『割れた水瓶』(1771年)では、少女が腕にかけた水瓶が割れ、無垢を象徴する白い服はしわくちゃに。これは、処女性の喪失というテーマを暗示しています。立ちすくむ少女の呆然とした表情に、自らの軽率さを悔やむ美徳を感じ取り、人々は同情を寄せたことでしょう。
実はこの絵、ルイ15世の寵妃にして、1789年に発生したフランス革命で斬首刑に処されたデュ・バリー伯爵夫人が直接購入し、最後まで所有していたコレクションの1つなのです。彼女はなぜこの絵をずっと手元に置いていたのか。いろいろと思いめぐらせてしまいます。

デュ・バリー伯爵夫人像
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