大華厳寺(東大寺)南大門
2015年 02月 28日
奈良の大華厳寺に行ってきました!
・・・・と言われても、
「えっ、大華厳寺ってどこ?」か、わからないですよね。
実は、大華厳寺とは、奈良の大仏さまがおわします東大寺の異称です!
その証拠に、東大寺南大門に「大華厳寺」の額が掲げられているでしょう。
東大寺は華厳宗の大本山ということで、大華厳寺なのでしょうね。
もちろん試したことありませんが、奈良でタクシーに乗って、「大華厳寺まで」とお願いして、正しく連れて行ってもらえるでしょうか(笑)。
ところで、東大寺南大門。
大仏さまや大仏殿の巨大さゆえ、ついつい脇役に押しやられぎみですが、門の高さは基壇上25.46mもある日本最大の山門です。
南大門には、右に吽形像、左に阿形像が向かい合う形で金剛力士像が安置されています。これは、通常の配置とは逆のものだということはご存知でしょうか。
私が学生の頃は、この仁王像はざっくり、運慶・快慶の二大仏師の作によるものと教えられていたのですが、今では、阿形像は大仏師運慶と快慶が小仏師13人を率いて造立、そして吽形像は大仏師定覚および湛慶が小仏師12人を率いて造立したものであることも判明しているそうです。
そしてついつい見損ねてしまいそうですが、金剛力士像の背面には、石獅子が置かれています。もともとは、南大門と大仏殿の中間にある中門に設置されていたもの。
なお、東側の大きく口を開けた方が雄(阿像)で、西側の像が雌(吽像)。
こちらが雌の方。
台座もりっぱですね。天女像や瑞雲(ずいうん)の彫刻もあります。
こちらが雄。
こちらの台座には、瑞雲以外にも毬と戯れる獅子が彫られています。