大阪の寄席芸人が住んでいた町・てんのじ村 @大阪・天王寺
2015年 02月 01日
天王寺の阪神高速の入口すぐ東側に「てんのじ村記念碑-上方演芸発祥之地」という碑があります。
この碑の南側に拡がるのが通称「てんのじ村」。かつて大阪の寄席芸人が住んでいた町で、かつてはミヤコ蝶々、人生幸朗、海原お浜・小浜たちもこの町の住人でした。
現在は、西成区山王という地名ですが、一帯の長屋は、道頓堀、千日前、新世界といった演芸街に近かったため、芸人が集まる町で、角帯姿や三味線を抱えた二人連れが行き交い、三味の音に踊る影絵が障子に映り、稽古が夜遅くまで続いていたとのこと。
昭和の初め頃から終戦の年あたりまで、最盛期には300人から400人くらいの芸人たちが住んでいたそうです。
社会情勢の大きな変化とともに衰退の一途をたどり、若手芸人はほとんど住んでいないとのことですが、戦災でも焼けなかったため、往時の面影を残す長屋は今でも健在。
漫画の「じゃりん子チエ」のチエちゃんや鉄なんか出てきそうです。
残念ながら、チエちゃんやテツは見かけませんでしたが、小鉄やアントニオ、ジュニアたちはたくさん見かけましたよ。
ほら(笑)。
一癖も二癖もありそうな猫たちです。
ただ、再開発の波もすぐ近くまで押し寄せてきているので、この姿をとどめてくれるのもそう長くはないんじゃないでしょうか。