~日本で2番目に古く最小の五重塔~ 室生寺五重塔
2014年 11月 26日

800年頃の建立で、木部を朱塗りとする。屋外にある木造五重塔としては、法隆寺塔に次ぎわが国で2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小の五重塔である。高さは16メートル強、初重は1辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは日本で最も高い東寺五重塔興福寺五重塔(高さ54.8メートル)の3分の1ほど。あの東京スカイツリーの高さが634メートルですから、約40分の1の高さということになります。
1998年9月、台風7号の強風でそばの杉(高さ約50メートル)が倒れた際に屋根を直撃、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けたものの、復旧工事を1999年から2000年にかけ行い現在の姿に復活。
修理に際し奈良文化財研究所により、当初材を年輪年代測定法で調査したところ、794年頃に伐採されたものであることが判明。このことからも塔の建立年代を800年頃とする従来の定説が裏付けられることになります。

なお、五重塔から更に石段を進むと奥の院に到ります。実は、五重塔から奥の院に到る石段は、あのリポビタンDのコマーシャルにも使われたというハードなもの。今回は、パスさせていただきました(笑)。