女人高野・室生寺の紅葉(1)太鼓橋と三宝杉、仁王門あたり
2014年 11月 25日
平安時代前期の建築や仏像を伝え、境内はシャクナゲの名所としても知られています。女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があります。
秋みは、楓の紅葉や銀杏の黄葉が深山の緑に彩りを添えています。
バス停から室生寺に向かって、室生川に沿った道を歩く。茶屋や土産物屋・料理旅館などが立ち並ぶ道を過ぎると、川に架かる朱塗りの反り橋が。これが、室生寺への入口となる「太鼓橋」です。

歴史長い室生寺の中で、この橋の建築時期は新しいものです。

以前の橋は、昭和34年(1959年)の伊勢湾台風によって流されてしまい、現在の「太鼓橋」が再建されました。橋の先には「表門」が見えます。

「太鼓橋」から「表門」を望むその風景を写真に収める参拝客は多く、春は「表門」の背景に咲く桜が、秋は橋の左右に立つカエデの紅葉が美しく。ここは室生寺を訪れた者の目を楽しませてくれる、最初のスポットと言えるでしょう。
「表門」は普段、通行できないよう封鎖されているため、「太鼓橋」を渡ったら右へと歩き参拝受付へ。途中、3本の大きな杉の木があり「三宝杉」と呼ばれています。樹齢はおよそ150~200年ほど。幹まわりは3mほどもあります。このあたりの紅葉もなかなか見事。


参拝受付を終えると、すぐ目に入るのが「仁王門」。元禄に一度焼失し、その後長い間姿を消していたが、昭和40年(1965年)11月に再建。



この仁王門周辺の紅葉も素晴らしいものがあるのですが、私が訪問した11月22日は、色あせ気味でした。
(撮影:11月22日)