温泉寺 池之坊満月城遭難者慰霊塔 @神戸・有馬
2014年 11月 10日

瑞宝寺公園で紅葉を鑑賞した後、ぶらぶら有馬の街を歩いて、温泉寺にたどり着きました。

本堂前に花が手向けられていました。

そして、今まで気づかなかったのですが、本堂向かって右側に、池之坊満月城遭難慰霊塔。


慰霊塔を見ると11月2日の文字・・・
「そうか、池之坊満月城で火災が発生し、多くの人が亡くなったんだ・・・」
池之坊満月城火災・・・昭和43年(1968年)11月2日未明、有馬の老舗旅館「池之坊満月城」で火災が発生し、新婚旅行でこの地を訪れていた新婚夫婦2組4名を含む30人が犠牲となる・・・。
由緒正しい大型旅館でありながら、増築に増築を重ねながら、自動火災報知器の設置や避難設備などの防火体制に難があり、しかも、消防署の指導にも関わらず、改善を行わっておらず、更には増築を計画していたという状況下の火事でした。
昭和57年(1982年)に発生したオテルニュージャパン火災については、記憶に留められる方も少なくないと思いますが、あの火災でも33名の方がお亡くなりになったとのことですから、ほぼ同数の犠牲者の火災であったことになります。
私も、当時小学生でしたが、この火事のことは良く覚えています。
こういう事故に対する記憶は、だんだんと風化してしまうものかもしれません。
11月2日というと有馬では有馬大茶会が開催される日。有馬を訪れる人で、どれだけの人が池之坊満月城火災のことを記憶されているかは存知あげませんが、やはり、「忘れない」ことが大事なのでしょう。