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ジュール・ヴェルヌ没100年

ジュール・ヴェルヌ没100年_b0063958_22542844.jpg一般的ににSF作家の始まりはフランスのジュール・ヴェルヌと英国のH・G・ウェルズということで間違いないところですが、3月24日は、ジュール・ヴェルヌ没100年にあたります。

私は、小学生時代にジュール・ヴェルヌ作品を夢中になって読みました。
「月世界旅行」、「八十日間世界一周」、「海底二万里」、「地底旅行」、「黒いダイヤモンド」、「悪魔の発明」そして「十五少年漂流記」。特に、「十五少年漂流記」は、私の愛読書でありました。
フランス文学で、最も翻訳されているのがヴェルヌ作品だそうであります。読者数も圧倒的に多いはずです。ヴェルヌは19世紀半ばから、19世紀末まで、次々と少年向け小説を生み出しました。

19世紀後半の西洋諸国は世界中に進出して、次々と植民地化し、帝国主義時代に入りました。彼が、生まれたのが三角貿易(砂糖・木綿、奴隷)が盛んだったフランスの貿易港ナントでありました。彼の才能はそのような環境で育まれたのかもしれません。

また、当時、科学の進歩が、さらに未知の世界へと少年たちに夢を与えようとしていました。彼の作品にはこのような時代の空気に満ちています。ヴェルヌは19世紀の科学知識を元に、ロケット、潜水艦、ヘリコプター、誘導ミサイル、映画などの出現を予言しています。そうそう、タイムマシンも彼のアイデアですね。彼の作品無しには、ドラエモンは生まれなかったかもしれません。ひょっとして、彼は19世紀のドラエモンかもしれません(笑)。

なお、ナントの彼の生家とパリ北部ピカデリー地域のアミアンの彼の住家は、彼の記念館になっていますが、特にアミアンのものは充実したものとなっています。アミアンには、記念館のほかに彼が子供たちのために作ったサーカス小屋も残っております。ジュール・ヴェルヌファン必見ですね。
ジュール・ヴェルヌ没100年_b0063958_2255148.jpg

by tetsuwanco | 2005-03-23 22:53 | 読書ノート

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by てつわんこ
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