祇園祭・鯉山のタペストリー
2014年 07月 30日

先日、NHKの特集番組『祇園祭り 千年の謎』でも、祇園祭北観音山の「幻の絨毯」とともに紹介されていた鯉山のタペストリー。


重要文化財にも指定されているこのタペストリーは、伊達政宗が欧州に派遣した支倉常長がローマ法王から授かったという説もあるシロモノ。
図柄は紀元前1200年頃のトロイ戦争を題材としたギリシア詩人ホメロスの叙事詩「イーリアス」の中の1場面、トロイ王の英姿。

なお、鯉山は9枚のタペストリーによって飾られていますが、このタペストリーはもともと1枚。

このタペストリーからは、BBという文字が発見されたのですが、このBBは、ブリュッセル・ブラバントの意味。当時のブラバント公国で1600年から1620年頃に作成された最高級品とのこと。
現在、ヨーロッパでもなかなか見つからないタペストリーが海を渡って、祇園祭の曳山で飾られて、立派に現存しているのは、何やら愉快です。