奥飛火野の秘密の藤園
2013年 05月 14日

万葉植物園だけではなく、奈良公園内には野生の藤が数多く存在します。恐らくは鹿が種を食べて消化されずに、糞として出たものがどこかで発芽したと思うのですが、春日奥山原始林、奥飛火野、手向山八幡宮付近等に藤が点在しています。


この中でも、お勧めなのが、奥飛火野。


春日大社参道から鹿園の東から南に伸びる鷺原道(さぎはらみち)と呼ばれる道があり、ここをずんずん進んでいくと飛火野に至るのですが、すぐ左手に木々が生い茂る中に人一人が通れる細い道があり、そこを進み、小川を過ぎるとぽっかりとした広場に至ります。
そのあたりが、奥飛火野と呼ばれているエリア。

まさに、野生の藤に覆われた秘密の花園です。

低い位置の藤は鹿が食べてしまいますので、ある程度の高さからしか生えていません。しかも藤は上へ上へ伸びる性質なので、なかなか下からだと気がつかない事も多いのですが、群生する野生の藤はとても綺麗です。

ジャカランダという花をご存知でしょうか。紫色の美しい花を咲かせる樹木なのですが、まさしく、満開のジャカランダそっくりの美しさ。

(撮影:5月4日)