フィンランドの民族楽器カンテレで奏でる北欧音楽の世界 @兵庫県立美術館
2013年 01月 26日
フィンランドの民族楽器カンテレは、木(ハンノキ)の胴に張った弦を指でつま弾いて奏でる弦楽器。フィンランドの国民的叙事詩であるカレワラの中で、老賢者ワイナミョイネンがカンテレを開発したことになっているため、フィンランドでは民族意識の象徴として扱われることも多いそうな。日本の筝以上にバリエーションが豊富で、5弦から39弦までがあるとのこと。

カンテレという楽器について、正直なところ、私は全然存じ上げませんでした。見たところチターに似ています。弦、糸はもともと馬の尻尾が使われていたのですが、現在は金属製のものが殆どのこと、結構、可愛いい音がします。
このコンサートでは北欧に伝わる伝承曲を中心に演奏されていたのですが、その多くがダンス曲として作曲されたもの。「ハンボ」や「ポルカ」、「マスルカ」など、それぞれの曲の拍子やアクセントに特徴があって、興味深く聴かせていただきました。
なお、フィンランドの楽器では無いのですが、パーカショニストのAkiさんが使われていたウドゥというポット・ドラム。アフリカ生まれの「サイドに穴が開いた壺」の打楽器なのですが、非常にユニークな音色で、ウドゥのリズムが加わるだけで何かしらノリがよくなるのが不思議。

◆フィンランドの民族楽器カンテレで奏でる北欧音楽の世界
とき:2013年1月14日(月・祝)14:00~16:00
ところ:兵庫県立美術館アトリエ(ギャラリー棟1階)
出演:Lokki(ロッキ)
(カンテレ:大西智子)
(リコーダー:織田優子)
(パーカッション:Aki)
Lokki
リコーダー(織田優子)、カンテレ(大西智子)、パーカッション(丸若安紀)からなるトリオで、同年パウリーナ・レルヒェ(Finland)来日公演のオ ープニングアクトを務めるなど、北欧やアイルランドの音楽をベースに幅広い活動を展開している。
プログラム第一部
01.朝、目覚めるとき
02.船乗りのワルツ
03. ラップランドのおばさんのワルツ
04. 教会の鐘
05.共同作業のイェンカ
06.マスルカ
07.クマ祭りのポルスカ
08.ハンボ
09.ミトヤイェンカ
10.王子さまと王女さま
プログラム第二部
01.コネヴィッツァ教会の鐘
02.ワルツ
03.鳥のうた
04.カレワラメロディー/泣いている女の子
05.乾杯のマーチ
06.ポホヤンマー地方の古い結婚行進曲
07. 悪魔のポルスカ
08.カッレのポルカ