元日に「レ・ミゼラブル」を見てきました。

もともと、小説自体や、ミュージカル自体が良くできている由、普通に映画を撮れば、それなりに面白い映画ができてしまうのですが、唯一の懸念は、そもそも、ミュージカルを映画化したものである由、舞台としてのミュージカルをそのまま忠実に再現することにより、映画としてのダイナミズムが損なわれないかなってことぐらい。

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でも、冒頭の巨大な帆船を引っ張るシーンからして、迫力満点で、その疑念はあっという間に吹き飛ばされてしまいました。

結論を言うと、小説「レ・ミゼラブル」は名作中の名作なので、映画化やTVドラマ化されたものは数多くあり、その多くを今まで見てきたのですが、今回の「レ・ミゼラブル」は本当に面白い。

監督は「英国王のスピーチ」のトム・フーパーで手堅いですし、キャストもみな上手い人ばかりだし、最初から最後まで一切弛れることなし。

先ず、コゼットのお母さんのファンテーヌ役をこなしているアン・ハサウェイ。いわゆる汚れ役の中でも気品を失わない美しさは彼女ならではだと思うのですが、こんなに歌が上手いのには驚かされましたね。否、上手いなんていうのが失礼かも。

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そして、もう1つ、特筆すべきなのは、エポニーヌ役のサマンサ・パークス。初めて知る女優さんだったのですが、この人の歌う「恵みの雨」は、たいへん素晴らしく、感銘を受けました。この「恵みの雨」の歌については過去、素晴らしい歌唱を披露した人は数多くいたと思うのですが、絶対負けていません。彼女の歌唱だけでも、この映画を見る価値あり。

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かなり、充実した内容の映画なのですが、唯一、あれっと思ったのが、ラッセル・クロウが演じていたジャベール警部。ラッセル・クロウの演技そのものは非の打ち所無しなのですが、今まで、私が見てきたジャベール全てが痩せ型の神経質で痩せたタイプばかりだったこともあるのですが、ちょっと太りぎみじゃないでしょうか(笑)。私がイメージしているジャベールとはちょっと違うんだな。
by tetsuwanco | 2013-01-02 07:29 | スクリーン

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by てつわんこ
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