泉原隆志ヴァイオリンリサイタル @兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
2012年 05月 24日
12.5.23(水)19:00 兵庫県立芸術文化センター 小ホール
泉原隆志(京響コンサートマスター) ヴァイオリン リサイタル
ピアノ/ジュリアン・クエンティン
曲目:ドビュッシー/ヴァイオリンソナタ,ラヴェル/ヴァイオリンソナタ,三村晶子/翡翠色の海,フランク/ヴァイオリンソナタ
◆泉原さんの演奏を聴くのははじめて。音に艶があって、なかなかいい演奏。それにしても若い。そして美形。コンサート会場に押し寄せるおばさま方が放っておかないでしょうね。それにしても、最近関西のオケをはじめとするコンマスで、この手の若手の演奏家が多いのは何故。
◆泉原さんのヴァイオリン以上に素晴らしかったのは、ジュリアン・クエンティンさんのピアノ。彼は、パリ生まれのフランス人ですので、ドビュッシー、ラヴェル、フランクあたりのヴァイオリンソナタなんて、何度も弾いているでしょうが、音がとにかく綺麗。フランスものは音が美しくないと絶対駄目ですが、彼の演奏は、インターナショナル過ぎてもいないし、ドメスティック過ぎてもいません。私は、丁度いいと感じました。また、情緒的すぎることもなく、また理知的すぎることもありません。これまた丁度いい。
完全に「ジュリアン・クエンティン」という名前は私の頭にインプットされました。要注目のピアニストです。
◆アンコール曲は、ガーシュウィンの「ポギーとベス」から「It Ain’t Necessarily So」。
私は、この名曲をヴァイオリンで聴くのは初めて。私は、ジャズの名盤として有名な「ポギーとベス」エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング盤で聞き込んでいたのですが、ヴァイオリンでの演奏も肉声を感じさせていいですね。