灼熱の魂 ~現代版オイディプス王物語~
2012年 01月 11日
まさに、衝撃。

(公式サイトより)、
「カナダのアカデミー賞たるジニー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞など8部門を受賞し、米国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞にノミネートされた本作は、主人公の死から始まる驚くべき物語である。」
「初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去った。その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった。」
ナワル・マルワンという母親の物語は、民族や宗派間の抗争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、緻密に練り上げられたミステリー仕立ての構成となって展開するのですが、とにかく、痛切にして苛烈。さながら、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を連想させる衝撃的結末に、思わず言葉を失いました。
はてしない憎悪と暴力の連鎖を断ちきろうとした母親の祈り、そして、いくら傷つけられようが、わが子への約束を果たそうとした母親の愛の軌跡。

