紅葉の春日山原始林を歩く
2011年 12月 11日

奈良というと東大寺、興福寺、せいぜい奈良町界隈しか知らない人は一度、春日山原原始林を歩いてみては如何でしょう。また、違った素晴らしい奈良の姿を見ることができますよ。
世界遺産として指定されているここ春日山原始林はもみじの木が数多くあり、紅葉シーズンがベストシーズンでしょうか。

ここは春日大社の神山として太古の昔から狩猟や植物の伐採が禁止されており、6千年前から変わらないこの森は精気に満ちています。森のパワーを感じながら散策してみるとほんとうに気持ちがいいですよ。原始林には遊歩道が整備されており若草山山頂へと続いています。ほんの5分も歩けば、紅葉の木に囲まれます。

ちょうど今回は紅葉の時期と重なり、写真を撮りながら歩いたのでなかなか先へ進めません(笑)。
ちなみに、春日大社後方の御蓋山(みかさやま)からその東にある主峰の花山(標高498m)、香山(高山・こうぜん)らを含む一帯を総称して春日山というようです。
今回歩いたコースは次のとおり。
近鉄奈良駅⇒⇒⇒春日山遊歩道入口⇒⇒⇒⇒首切地蔵⇒⇒⇒⇒⇒⇒若草山⇒⇒⇒春日大社
50分 1時間10分 1時間15分 40分
⇒⇒⇒近鉄奈良駅
40分
春日山遊歩道入口です。

宮本武蔵などの剣豪も歩いた滝坂道とは別れて深い森の道へと入っていきます。
春日山遊歩道は広くてとても歩きやすい道です。原始林は春日大社の社叢林として守られてきた森なので、巨木も多いですね。色づいた紅葉も比較的高いところにあって首が疲れました(笑)。また、落ち葉も踏みしめて歩くのも実に気持ちのいいものですね。

遊歩道には埋め尽くされんばかりの紅葉の葉が、秋風と共にまるで雪のように降ってきます。しばらく立ち止まって秋を感じていたくなること間違いなし。一枚のもみじの葉を手に取ってみると通常の倍の大きさがあります。さすがは、世界遺産(笑)。

妙見宮
忽然と現れる妙見宮への石段。

このあたりの紅葉も美しい。暫し休憩。

とにかく、紅葉が古いこともあり大きいのであります。このあたり、京都の紅葉が基本的に庭木であるとの違いですかね。


妙見宮への石段を左に見送り、三本杉休憩所を過ぎると左の谷に向かって降りてい道があります。

いったん遊歩道を外れこの道を行くと滝坂道の首切り地蔵があります。
首切地蔵

荒木又右衛門が試し切りしたという伝説もあるそうな。
一服したら遊歩道に戻り、先へ進みます。

しばらく歩くと登りが終わり、峠の先に交番がある。ここで、春日奥山ドライブウェイと合流、なんと未舗装のドライブウェイを下っていきます。下りきると少し手前に鶯の滝への分岐があります。
さほど大きな滝ではありませんが、往復で15分ほど。水の落ちる音が鶯(うぐいす)の鳴く音に似ているというのでこの名が着いたそうです。高さ8mほどの小さな滝で、ひっそりとしています。

ドライブウェイが登りになると周囲林も明るくなる植林地帯に入ります。
地蔵の背に至ります。
地蔵の背とは不思議な名前です。由来もさっぱり不明です。

しばらく、歩くと遊歩道は休憩所の先で左に分岐します。


ここでは直進して若草山に立ち寄ることとしました。
若草山についてはまた、次回。
(撮影:12月4日)

