旧ハッサム邸
2011年 11月 18日

この建物はインド系英国人貿易商ハッサム氏の自邸として明治35年に建てられたもの。

当時の神戸で多くの洋館を手掛けたA.ハンセルの設計と言われています。昭和36年、重要文化財指定。

典型的な英国コロニアルスタイルの洋館です。2階ベランダはガラスで仕切られていない開放式になっています。

この建物は最後の所有者であった神戸回教寺院から昭和36年に神戸市に寄贈されています。50年近く神戸市の保守管理を受けている事と重要文化財に指定されている事で余分な手が加えられる事無くほぼ原形が保たれています。
この建物を建てたハッサム氏についての詳細は不明ですが、当時の神戸では欧米人以外にもインド系やイスラム系の貿易商が数多く活躍していたようです。
玄関欄間のファンライト。硝子に模様が入っているがこれは絵入り砂摺り硝子。洋館建築に用いられるのは珍しいですね。



玄関のライト。

この異人館の私のお気に入りは、階段およびその階段まわりです。








もちろん、部屋もすばらしいものがあります。


旧ハッサム邸
1902(明治35)年
重要文化財
設計 : A.N.ハンセル
施工 : 不明
神戸市中央区中山手通5-3-1
撮影 : 2010.10.23