「ステキな金縛り」見てきました
2011年 11月 09日

もちろん、映画の中でも登場するフランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」、「素晴らしき哉、人生!」や、三谷さん自ら師と仰ぐビリー・ワイルダー監督の「アパートの鍵貨します」なんかと比べると完成度は著しく落ちるのはいたしかたないところですけどね。
でも、完成度云々はさておき、ともかく上映時間142分!ということでもわかるように、彼の湧き上がったアイデア、そしてやりたいことをこの映画の中を可能な限りこの映画に閉じ込めたのでしょう。
三谷さん自身、私生活でたいへんな状況にありますが、その負のエネルギーをこの映画に注ぎ込み、プラスにしちゃんたという感じですかね。
ところで、この映画、あっとおどろくキャストとなっていて、それも個性派ぞろいである由、これだけオールスターキャストになると、ついつい、くどくなっちゃうって、全体的にまとまりのないものになりがちなのですが、それをちゃんと、深津絵里さんががっしりと受け止めてくれているのが、この映画の成功に大きく寄与していること間違いなし。この人、「悪人」でもいい女優になったなあと関心したのですが、やはりこの人凄いですね。
ところで、この映画では達者な役者が勢ぞろいなんですが、その中でも一人上げるとすれば、生瀬勝久さんかな。ストーリーとは一切関係ない役回りですが、とにかく、私の笑いの壷にベストフィットしているのであります。