その昔、大阪は水の都だったことを実感 毛馬桜宮公園の桜
2011年 04月 14日

右岸沿いには造幣局(造幣局の桜は今日からスタートのようですが未だ見頃はちょっと先のようです)、泉布観(何やら工事中です)などの明治初期を代表する建物が並び、大川の流れに沿ったプロムナードには、桜並木が続く、桜の名所でもあります。


↑ウォーターバイクというのかな。気持ち良さげです。
この時期、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラの3種種類・約4,800本もの桜と露店商の屋台と花見客で一層賑いをみせています。おそらく、大阪で最大規模の桜の名所でしょう。


↑アンデスに桜はあるのかな。

江戸の八百八町に対して大阪の八百八橋と言われるように、文字通り水の都だったものの、あちこちで埋め立てが進められることにより、その魅力を失ってきたわけですが、この毛馬桜宮あたりは、中ノ島界隈と同様、水の都大阪としての魅力を感じさせてくれるところであります。

桜の木々を見上げながら遊歩道を歩くも良し、橋の上から川岸の桜の帯を眺めるのも良し。


もちろん、船上から眺める方法もあります。

ところで、与謝蕪村が生まれたのは毛馬ですし、彼の傑作「春風馬堤曲」の舞台でもありますし、そして、近松門左衛門の「心中天網島」で主人公が心中した「網島」もこのあたりですから、このあたりは結構江戸時代の上方文化を語るうえで、忘れてはならないところですね。
遠く、大阪城も眺めることができます。

これは、水溜りに映った桜。意外に美しかったので写真に収めました。

(撮影:4月9日)