アラカルトで攻めるべし 四川曹家官府菜 蜀(suu)
2011年 03月 03日
それで、どちらかというと、四川料理なんて、極々、少数派。そんな神戸でも、最近、かなりいけてる四川料理店をいくつか見かけるようになりました。
元町駅の北側、県庁近くにある四川曹家官府菜 蜀(suu)というお店は、辛さにそれほど強くない日本人を配慮していることから、本場並みの辛さとはいかないかもしれいけれど、それ相応の完成度が保たれていて、かなりレベルの高いお店だと思います。おそらく、三宮、元町界隈では一番と言ってしまいましょう。
何やら、お昼のお手ごろ定食が人気あるようですけど、このお店は、3人から4人ぐらいで訪問し、アラカルトで攻めるべし。気になるものを次々オーダーしていくのがいいでしょう。1人前でいろいろトライ。
大体のメニューが千円前後ですので、リーズナブルにいろいろなものを楽しむことができます。
ただし、点心は、それほど得意でないように思えるので避けたほうがいいかも。
今回は、お昼にアラカルト。
●四川曹家よだれ鶏
四川といえば、これは絶対外せない一品。蒸し鶏に所謂「食べるラー油」をかけて食べる料理ですが、涎が止まらなくなる・・という意味で「 よだれ鶏」なんだそう。 こちらのお店の「食べるラー油」がかなりのもので、このよだれ鶏もかなりハイレベル。是非ともオーダーされたし。
●豚肉の四川甘酢ソース
唐辛子系の辛いメニューに対し、甘酢餡の甘酸っぱさが舌に優しい一品。完成度高し。ぷるぷる脂身が口の中でとろけます。
●おどろきの四川麻婆豆腐
「おどろき~」の意味するところは、「辛さ」にありとのことだったのですが、「辛さ」にはそれほどでもありません。本場の辛さに慣れていない日本人を意識してのことでしょうが、それでも、唐辛子さの辛さと山椒の痺れるような刺激と豆板醤その他の複雑な味覚がうまくバランスしていて、おいしくいただけました。
甘~いだけのもの、唐辛子の辛さのみが感じられるものなどが大手を振って、これぞ「四川」なんて主張するお店も神戸でも見られるなか(本場四川の人が食べたら、憤慨されるのではないでしょうか)、このお店の麻婆豆腐は、辛さについてはご不満があるかもしれませんが、とりあえず、「四川麻婆豆腐」と銘打っても、差し支えないように思えますが、どうでしょう。
●プリプリのエビマヨ
これは決して四川料理ではないと思いますが(ヌーベルチャイナ?)、酸味と甘みのバランスもよく海老も新鮮でおいしくいただけました。
●鶏肉のスパイシー炒め
甘ったるいケチャップ味でも、単純なチリの辛味とも違う、独特のスパイシーな味付けで 劇ウマ。これも是非とものお勧め。
●野菜入り四川ピリ辛香辣醤焼き飯
“香辣醤(シャンラージャン)”は、豆板醤をベースに花椒・八角・ごま・その他香辛料をブレンドした、辛みと香りの調味料。いわゆる、「食べるラー油」と思ってもらっていいのかな? 辛さは控えめながら、バランスが取れていておいしくいただけました。
●揚げたて胡麻団子
本当に揚げたてで香ばしく、中の黒豆餡がいけてます。これもオススメですね。3つで400円は実にリーズナブル。
結構料理のバリエーションも豊富なので、何度でも足を運んでみたいお店です。
◆四川曹家官府菜 蜀(suu)
神戸市中央区下山手通4-13-5 三木ビル
JR元町より徒歩5分
TEL:078-767-6045
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:00
定休日不定休