獅子窟寺から交野山 ~北生駒の名刹と岩山の展望~
2011年 02月 27日
交野周辺には府民の森くろんど園地や交野いきものふれあいの里が整備されています。岩山を行場とした古刹、獅子窟寺(ししくつじ)からスタート。
JR河内磐船駅から京阪河内森駅に向かい、駅前で左折、案内板の先で中央分離帯の右側の前を通り住宅街を抜けて獅子窟寺参道に入ります。
古刹・獅子窟寺の境内は静かなたたずまい。
役行者開基と伝えられるほか、本尊の平安時代作の薬師如来は国宝に指定。寺伝によると奈良時代45代聖武天皇(在位:724~49年)の勅願により行基菩薩が堂塔を建てたといわれ、平安時代には弘法大師が獅子窟で修行したともいわれるそうな。
獅子窟寺境内には多くの巨岩が見られ、特に、本堂左に数個の巨岩は、いくつもの巨石が重なっている磐座で、金剛般若窟あるいは獅子宝窟と呼ばれ、寺名の元になっているものです。
更に、境内には、災い転じて福となすと言い伝えられる「天福岩(大黒石)」というものもありました。
獅子窟寺では獅子窟岩を通過、本堂に向かって左の道を登ります。
登山道には点々と石仏が安置されています。
少し道を外れた八畳岩は展望がよく、周辺にいかに巨岩が多いかがわかります。
くろんど園地の敷地に入ると、こだちの道を歩いて第2キャンプ地を経て、湿地の八つ橋に至ります。ここから管理道を歩き、2つめのゲートで園地外へ出て左。棚田の風景が印象的な傍示(ぼうじ)におおさか環状自然歩道標があるので交野山方面へ。
山中にある田んぼの横を歩き、林に入って交野市野外活動センター内を横切ります。ゲートを出て左に下ると交野いきものふれあいの里の駐車場があり、交野山登山口があります。尾根をひとつ乗り越えて登り返し、休憩所まで来たらあと一息です。
交野山山頂(343.5m)は展望抜群。
巨岩が折り重なる観音岩からは、北摂の山塊から京都西山、さらに京都市街から北山辺り、更に京滋の山々ときて生駒山山系までぐるりと見渡せて感激いたしました。
岩には梵字が刻まれていることからも修験道の行場であったことがわかります。「交野山古代岩座址」の石柱も立てられています。
下山はいきものふれあいの里の白旗池に下り、堤防近くのせせらぎの道を下っていきJR津田駅へ。