来年は辛卯の年だそうな
2010年 12月 31日
う~ん、なんとなく2011年は、文字どおり「辛抱(しんぼう)の年になりそうな(笑)。
「辛」という字には、「つらい、からい」といった意味がありますが、もともとは、草木が枯れて、新しくなろうとする上昇状態を示すそうです。また、「卯」には、草木が生い茂り、地面を覆い尽くすという意味があるとのこと。
ですから、「辛卯」とは、古いものは滅び、難産の上、新しいものが生まれ、繁栄への道を進むということになるのかな。
実際、前回の「辛卯」の年は、60年前の昭和26年。サンフランシスコ講和条約により、漸く、独立国としての第一歩を踏み出し、経済的繁栄の道をひたすら進むことになったのですから、まさしく、「辛卯」に相応しい年だった訳で・・・
ちなみに、力道山がデビューしたのも、紅白歌合戦がスタートしたのも昭和26年。ということは、スタートするには縁起のいい年かも。
さてさて、神戸市の生田神社の新年大絵馬の兎です。
この絵馬には、「三光頌春大福兎」というタイトルがつけられているのですが、その意味は、「日月星を天に仰ぎ、地には美しい花が咲き、春を頌ぎ福を呼ぶ大兎」とのこと。なかなかかわいい出来栄えですね。
昨今の経済情勢にかかる指標を見ても、芳しいものはあまり見当たらず、けっして明るい見通しは立て難いかもしれませんが、「辛卯」の年に相応しく、地に美しい花を咲かせる転換期となる年であって欲しいものですね。