大原野神社と春日乃茶屋のよもぎ餅

京都西山の大原野神社は、京の春日さんと親しまれているとおり、奈良の春日大社とゆかりあるお社。

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延暦3年(784)の長岡京遷都の際に、藤原氏の氏神として奈良の春日大社の分霊として勧請したのが由来と言われています。

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その後、嘉祥3年(850)に藤原冬嗣が社殿を建て、以来藤原氏の氏神として信平安時代には絶大な力を持ち、時の天皇や皇后からも崇敬されていたそうな。

近くの善峯寺や、金蔵寺同様、応仁の乱により社殿も荒廃してしまいますが、江戸時代初期の後水尾天皇が社殿を再興し、現在に至っているとのことです。

石造りの鳥居をくぐると. 神鹿苑(しんろくえん)の表示があり、ひょっとするととは思っていたのですが、残念ながら本物の鹿は発見できず。でも、 ここには、かつて鹿が本当にいたそうですね。

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ただし、社殿の前には、狛犬ならぬ狛鹿があったり、鹿の手水舎なんかあったり・・・。まさしく鹿づくし。

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こちらも金蔵寺や善峯寺同様、紅葉の名所となっていますので、鹿に紅葉の取り合わせが妙ですね。

大原野神社の本殿は、春日大社と同様に一間社春日造の社殿となっています。

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境内には奈良の猿沢池を模して作られた『鯉沢の池』もあったりまします。

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さらに、古歌にも多く詠まれ、今でも湧き続けている『瀬和井の清水』と呼ばれる名水もあります。

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なお、参道には、春は桜、秋は紅葉を愛でながら、オープンカフェスタイルで、一服することができる茶店「春日乃茶屋」があり、店内からは「鯉沢の池」を眺めながら桜・新緑・紅葉と季節の移り変わりをお楽しむことができます。

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この茶屋ではコンサートなども定期的に楽しめるようですね。

さて、この茶屋では、結構いろいろなものをいただけますが、イチオシは名物となっている「よもぎ餅」がお勧め。

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若干粘り気を感じさせる生地が、ちょっと塩味を感じさせる小豆餡を覆っています。

ど~んと甘みが押し寄せるといったものではなく、上品なお味で、私好みであります。

他のメニューはともかく、この「よもぎ団子」は絶対のお勧めですよ。

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by tetsuwanco | 2010-10-28 10:35 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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