旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について
2010年 09月 11日

というのも、この旧西宮市立図書館は、単に、村上春樹が通っていたということのみならず、小説「海辺のカフカ」で登場する図書館のモデル、少なくともその図書館のイメージに浅からぬ影響を与えていると思っているから。

「海辺のカフカ」自体、高松市が舞台になっていますが、小説に登場する甲村図書館は、が甲村家という江戸時代から続いている大きな造り酒屋の援助によるという設定となっています。それは、村上春樹さんが通っていた旧西宮市立図書館において郷土の酒造家辰馬吉左衛門氏の寄付により建設されたことにかぶるんですよね。

残念ながら、ステンドグラスを有したスパニッシュコロニアル風の立派な図書館であったことは、このちっぽけな模型から、具体的にイメージすることは極めて困難。西宮市の白鹿記念酒造博物館に隣接して現存するコロニアル風の擬洋風建築である旧辰馬喜十郎住宅からある程度、当時の姿を思い浮かべることは可能かと思われます。ちょっと無理か(笑)。
でも、もちろん、春樹さんもこの建物の存在もご存知のはず・・・。
旧辰馬喜十郎住宅についてはこちらをどうぞ。
こちらは、ありし日の旧西宮市立図書館の写真。


