人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について

村上春樹氏は、小学生の頃、西宮市立図書館に通っていたとのこと。その頃の図書館、つまり、現在のアミティーホールが建っていた図書館はもう取り壊されて、その面影を残すものは一切のこっていない・・・・と思っていたのですが、現在の図書館(西宮市立中央図書館として、村上春樹が通っていた香枦園小学校の近く夙川の東側に移転)の1階に、その旧西宮市立図書館の小さな模型が残されているのを発見し感激(ちょっとおおげさかな)!

旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について_b0063958_7223646.jpg


というのも、この旧西宮市立図書館は、単に、村上春樹が通っていたということのみならず、小説「海辺のカフカ」で登場する図書館のモデル、少なくともその図書館のイメージに浅からぬ影響を与えていると思っているから。

旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について_b0063958_723872.jpg


「海辺のカフカ」自体、高松市が舞台になっていますが、小説に登場する甲村図書館は、が甲村家という江戸時代から続いている大きな造り酒屋の援助によるという設定となっています。それは、村上春樹さんが通っていた旧西宮市立図書館において郷土の酒造家辰馬吉左衛門氏の寄付により建設されたことにかぶるんですよね。

旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について_b0063958_7233471.jpg


残念ながら、ステンドグラスを有したスパニッシュコロニアル風の立派な図書館であったことは、このちっぽけな模型から、具体的にイメージすることは極めて困難。西宮市の白鹿記念酒造博物館に隣接して現存するコロニアル風の擬洋風建築である旧辰馬喜十郎住宅からある程度、当時の姿を思い浮かべることは可能かと思われます。ちょっと無理か(笑)。

でも、もちろん、春樹さんもこの建物の存在もご存知のはず・・・。

旧辰馬喜十郎住宅についてはこちらをどうぞ。

こちらは、ありし日の旧西宮市立図書館の写真。

旧西宮市立図書館(村上春樹著「海辺のカフカ」の図書館のモデル?)について_b0063958_7235575.jpg

by tetsuwanco | 2010-09-11 07:24 | 建築グッドデザイン

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30