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京都御苑拾翠亭と百日紅(サルスベリ)

京都御苑内の南西隅あたりに位置する拾翠亭。今から約200年ほど前の江戸時代の後期に、当時の五摂家の一つである九条家の別邸として建築されたもので、主に茶会や歌会など、貴族や公家、文化人の社交の場として利用された茶室。現存する貴族の茶室としては数少ない建造物として貴重な存在だとか。

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実は、この拾翠亭を訪問するのは、昨年11月以来の2度目の訪問。前回はあまり気がつかなかったのですが、この建物、夏の暑さに対処できるように風通しなど充分な配慮が各所に見受けられました。

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兼好法師が徒然草の中で、「京における住居は、夏の暑さに対応できるよう、夏の快適さを基準に配慮すべし」なんてこと書いていたような気がしますが、クーラーも扇風機も無い、京の貴族たちは、京の暑さをしのぐための工夫を凝らしたと思われます。簾など夏のしつらえなどで、夏の暑さに耐え忍んだのでしょうね。

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それでも、クーラーなどに慣れたヤワイ私にとって、夏の拾翠亭は暑くて、正直閉口いたしました。昔の京都は温暖化の問題もなく、今より涼しかったのかしれませんけど。

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なお、拾翠亭の前に広がる九条池周辺には、たくさんの百日紅が植えられてお
り、一面紅色の花で覆われています。池にかかる白い橋と紅色の花、木々の緑、
池に映る色合いが、見事なコントラストを見せてくれています。

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また、勾玉池の中には小さな島があり、そこには厳島神社が祀られています。厳島神社というと、つながりがあるのが平家。この厳島神社は、平清盛が母・祇園女御のために安芸の厳島神社を勧請したのが始まりだとか。

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厳島神社周辺にも百日紅があり、そこからの景色もなかなかのものです。

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ところで、この厳島神社において、2匹の猫を発見。前回、訪問した際にも猫がいたような記憶。このあたりは、京都御苑の中でも猫のサンクチュアリになっているのでしょうか(笑)。

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夏の暑さの中お昼寝にいそしんでいました。少々、夏ばて気味かな。

(撮影:8月21日)
by tetsuwanco | 2010-08-25 23:08 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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