祇園白川畔の夏
2010年 08月 23日

最も京都らしい風情を感じさせるところですが、芙蓉の花が彩りを添えていました。


この花を見かけると、いよいよ、夏も終盤となるのですが、今年は、まだまだ残暑、いや酷暑が続きそうですね(笑)。


盛夏の花の印象が強いムクゲがまだまだ、花を咲かせていました。

そして、祇園白川というと忘れてはならないのが辰巳大明神。祇園白川のシンボル的存在です。

辰巳大明神は、京都御所より辰巳(南東)に位置し、祇園新橋通花見小路と縄手通の中ほど白川にかかる巽橋のすぐ近くにあります。もともとは辰巳の方角を守る神社であったのが、祇園の人々の信仰厚く、特に芸妓さん、舞妓さんが芸事の上達を祈って訪れるようになったとのこと。
京舞の井上八千代さんのお名前も拝見できます。

何しろ、大明神ですから、大きなお社を連想されるかもしれませんが、こじんまりとした如何にも京都、祇園という感じ(笑)。今の季節ですと、百日紅(さるすべり)が艶やかに咲き誇ってくれます。




ところで、このお社の祭神は狸なのだそうな。巽橋に住むイタズラ狸が橋を渡る人を化かして遊んでいたのを見かねて、近くに祠を建て狸を祀るようになったという言い伝えがあるそうです。
ところが、実際は、お稲荷さんが祀られていているのは、どうしたことでしょう。

狸が狐に化けたのかな(笑)。
芸妓さん、舞妓さんがお参りに来られていたら、もっと「絵」になったのですが。その代わりと言ってはなんですが、巽橋近くでは、狸の代りに鷺が涼(それとも漁)を楽しんでいました。


こちらは、すぐ近くの巽橋。

このあたりで、狸が人様を化かしたとか。ところで、狸は何に化けたのでしょう。
(撮影:8月21日)

