妖怪がいる風景 「神戸に妖気じゃ~ 水木しげる・妖怪図鑑」
2010年 08月 12日
NHKの朝ドラの影響かと思いますが、この夏休み、あちらこちらで関連イベントが開催されているようですね。
「水木しげる・妖怪図鑑」は、水木プロが所蔵する1000点を超える原画の中から厳選された妖怪画88種類と、代表作鬼太郎の原画(扉絵や特集用のカラー原画と実際に雑誌に連載された作品原画)、それから他の美術館や歴史博物館などに所蔵されている妖怪に関する絵巻物や葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵なども展示されているという妖怪マニア垂涎の企画となっております(笑)。
サブタイトル「神戸に妖気じゃ~」とありますとおり、JR三ノ宮駅などには、確かに、あちらこちらに妖怪が出没していて、なにかしら新鮮。というか、人を驚かせるために存在している妖怪たちが、完全無視されているのが何気に愉快(笑)。


もちろん、会場である兵庫県立美術館にも妖怪たちが・・・



子どものみならず、大人も楽しめる内容となっていましたが、おどろおどろしさからすると、いつぞや京都国立博物館で開催されていた「川鍋暁斎展」の方が印象に残ったかも。おそらく、夏休みということで、子どもを意識した展示内容となっていたのでしょう。それでも、小さな子どもさんにすれば、「怖い」のでしょうか、「びえ~ん」という泣き声があちらこちらで聞こえてまいりました(笑)。
なお、水木氏が描いた妖怪たちもなかなか興味深かったのですが、むしろ、
それ以上に妖怪の背景となる細密風景描写ぶりに改めて驚かされましたね。

水木さんの作品を見て思ったのですが、妖怪以上に、妖怪、お化けが出没するロケーションが重要だと思われ。水木さんの妖怪画は、その背景込みで妖怪が成立するのだと感じた次第です。

もし、そうであれば、そのような「妖怪のいる風景」といったものが、今日的にますます見うけられなくなってしまっているのが、ある意味残念に思えてなりません。
「水木しげる・妖怪図鑑」展
会期2010年7月31日(土)~10月3日(日)
開館時間午前10時~午後6時
金・土曜日は午後8時まで、入場は閉館の30分前まで
休館日月曜日(ただし、9月20日は開館、翌21日は休館)
会場兵庫県立美術館(HAT神戸内)
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

