人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鎖瀾閣(さらんかく)について

 谷崎潤一郎の旧宅「倚松庵」の他に、神戸にはもう一つ彼の住まいが残されていたのであります。
実は、神戸市東灘区岡本に、自分でデザインして建てた家があったのですが、あの阪神淡路大震災で全壊してしまったのです。平成7(1995)年1月17日阪神大震災で全壊。目下復元運動展開中。
 
生粋の江戸っ子谷崎潤一郎は大正12年、関東大震災を逃れて関西に移住し、阪神間が気に入って21年間住んだのであります。彼は無類の引越し魔で、その間実に13回も転居を繰り返したが、13戸の家のうち、1戸を除いてすべて借家住まい。その唯一彼の持ち家だったのが「鎖瀾閣」と言われている家で、数々の谷崎のこだわりが垣間見れたものでありました。

良く考えてみれば、谷崎潤一郎も関東大震災、阪神大水害、神戸大空襲と大変な目に遭遇してこられたのですね。

現在、この「鎖瀾閣」の復元に向けての運動が進んでいるのですが、復元には約1億円かかるとのことであり、まだまだ道半ばといったところであります。

「鎖瀾閣」復元は、震災復興に向けてのモニュメンタルな事業だと思うので、景気も回復してきたことなので、地元企業なども、なんとか、一押ししてもらえないかなあと考えている次第であります。

なお、復元に向けての寄付の方法については、「鎖瀾閣」HPを参照してください。

● 「鎖瀾閣」HP

鎖瀾閣(さらんかく)について_b0063958_527342.jpg

by tetsuwanco | 2004-12-12 05:27 | 建築グッドデザイン

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31