飛騨蕎麦 寿美久 @飛騨高山
2010年 05月 17日

森村誠一
蕎麦食えば昏れまさる町独り旅
カレーライスやラーメンを食している人を見ても、特に人生は感じられないが、蕎麦屋の客には人生のにおいのようなものを覚える。
蕎麦が好きなせいもあるだろうが、夕暮れ時、旅行鞄をかたわらにおいて一人黙々と蕎麦をすすっている客や、横丁のご隠居風の品のいい老人が蕎麦を肴に独酌でちびりちびりやっている姿には、人生の奇跡や、その人の生活史が滲んでいるように思える。
地方都市へ行くと、必ず、蕎麦屋を探す。うまい蕎麦を出す店は、店構えからして尋常ではなく、暖簾をくぐると、古格のある主人といずれも一くせありそうな客が屯している。そんな蕎麦屋の近くには、たいていうまい珈琲を出す店がある。
蕎麦と珈琲、なんだかセットになっているようである。おもえば人生のオアシス、蕎麦と珈琲程度で、やすらぎを見出す旅人は、幸せなのか、あるいはそれだけ思い荷を背負っているのかもしれない。
「PHPほんとうの時代より」
森村さんは蕎麦通で有名ですので、この文章を見て、晩御飯は、即この蕎麦屋さんで決まり。

そして、隣にたまたま座ったお客さんが、地元の人に「高山で一番美味い蕎麦屋は何処か?」尋ねて、たどり着いたお店が、この「寿美久」だったとか。
そして、確かに正解でした。地元飛騨産の玄そばを昔ながらの石臼で自家製紛。手打ち本来の飛騨そばを作り、代々本物にこだわり続けている。挽きたて、打ちたて、ゆでたての「三たて」のお蕎麦屋さん。
私は、朴葉の上にそばを盛った「朴葉そば」(850円)をいただいたのですが、実に香りがいいお蕎麦で喉越しも良し。あまごそばも美味しそうでしたが(笑)。この店に入って正解でした。


ところで、このお店は、堂本剛の「正直しんどい」の「しんどい世界遺産、高山編」で、堂本剛くんとキングコングの西野亮廣が訪問した蕎麦屋さんでもあります。ちなみに、剛くんが食べた蕎麦は、「朴葉そば」に山菜ととろろをかけた「山菜とろろ蕎麦」でした。
◆寿美久 (すみきゅう)
TEL0577-32-0869
住所高山市有楽町45
高山駅から549m
営業時間11:00~20:00
ランチ営業、日曜営業
定休日不定休

