飛騨古川と武満徹
2010年 05月 10日

武満氏は、旧古川町の「飛騨古川音楽大賞」の初回大賞受賞者で、これを機に同町を訪れるようになり、平成6年には町の依頼で、「スピリットガーデン(精霊の庭)」を作曲。この曲は、武満さんが感銘を受けた起こし太鼓をモチーフにしており、飛騨市の文化交流センターの大ホールの名前の由来にもなっています。
なお、武満さんが感銘を受けたという飛騨古川の太鼓。お越し太鼓の広場というのがあって、その広場の御旅所にその太鼓が展示されているのですが、なんと、その太鼓を100円で試し打ちすることができるのです。もちろん、私も打ってみました。ズシンと重くも心が洗われるような響き。


クラシック音楽愛好家、特に現代音楽や武満ファンであれば、飛騨高山に来て、この太鼓を打たねばならないでしょう(笑)。
なお、武満さんが飛騨古川を訪れた際に定宿としていたのが、「蕪水亭」。創業は明治3年の料理旅館。次の写真では全くよくわからないと思いますが(笑)、天保年間(約170年前)に建てられた民家を移築し、営業。

飛騨ならではの味として全国に知られる『朴葉みそ』の元祖は、この蕪水亭で、食通で有名な池波正太郎氏もこの料理旅館の常連だとのこと。
ところで、武満徹氏の日本酒好きはつとに有名な話ですが、飛騨古川の銘酒「蓬莱」の醸造元である渡辺酒造さんに向かって右の瀬戸川への道に武満徹氏から渡辺酒造に贈られたという石碑があります。


「酒は人間が示す友愛の徹だ 随って何よりも先ず 謙虚に接しなければならない」と書いてあります。うん、心に染みますね。

渡辺酒造のサイトによると、大吟醸酒をごくぬるめのお燗でお召し上がりになるのが印象的だったとのこと。
ぬる燗を愛する愛好家ははいて捨てるほどいると思いますが、「大吟醸」をぬる燗でいただくとは、相当の愛好家。
なお、この歴史ある街並みに、若山牧水の歌碑もあります。なんだか、武満徹といい、若山牧水といい、酒豪ですよね(笑)。美味い酒がある証拠。

