おでんが食べたくなったら 花くじら歩店 ＠大阪・福島

大阪で、おでんを食べるんだったら、私は、大阪は福島の花くじら。福島天満宮そばの本店も店自体にも味わいがある本店もいいのですが、冬場は寒いので、新しいお店の歩店を選ぶことが多いですね。



人気のお店ですので、開店時間ちょうどに入店。今回、並ばないですんだのはラッキーだったかも。

お出汁のお味は、あっさりめですので、ネタが引き立ちます。

さて、今回いただいた順にネタをご紹介。

・大根



先ずは、超定番の大根をいただきました。お出汁がよくしみて体も心も温まります。ほら、大根の色が黄金色になっているでしょう。

・春菊



これは別皿で出されます。出汁でさっと湯がいた春菊の上に、おろしたとろろ芋に柚子。美味いネタぞろいの花くじらさんですが、絶対にコレは外せません。春菊が苦手だった人も、ここの春菊を食べてから好物になったという人もいます。香りたつ春菊の食感も素晴らしいですが、おつゆと山芋が混ざり、まるで上質の汁物のようです。京都の河原町の志る幸さんのお吸い物をふと思いだしてしまいます。

・上から下へ半平（はんぺん）、ひらてん、ねぎ袋



もちろん、ごぼてんやひろうすなどの練り物も美味。今回は、半平とひらてんをいただきました。でも、花くじらさんに来て必ず食べないといけないネタは、「ねぎ袋」。九条ねぎと土生姜を薄揚げの中に入れた変わりネタなんですが、激ウマです。これと、熱燗で一杯で至福のときを過ごすことができます。

・海老芋



シーズンものの海老芋です。冬場の京料理の素材として有名な海老芋ですが、おでんでいただくのも、ワイルドで、京料理とはまた一味違ってなかなかいいですね。ただ、これをいただくと、結構お腹にくるのが玉にキズですね。

・ゆば



あっさりめのお出汁だからこそ、ゆばをおいしくいただけるのでしょう。ゆばとおでん出汁とのハーモニーが素晴らしく、あたかも、フランス料理だったら、メインとワインとの相性の良さをマリアージュ（結婚）と表現しますけど、このゆばとお出汁の相性もマリアージュと言って差し支えないでしょうね。

・牡蠣



じゃーん。牡蠣です。ぷるんとした食感で、煮すぎないというのも吉。一つ一つ味わいながらいただきます。日本酒が進みますねえ。

・豆腐



出汁が美味しいので豆腐も美味しくないはずないのであります。もちろん素材としての豆腐も美味しいのですけどね。

そして、最後は・・・

・チーズロールキャベツ



えっ、おでんにチーズなんて邪道だと思われるかもしれませんが、いやこれが美味いのであります。本当に絶品！とろっとしたチーズをこれまたとろっとしたキャベツで巻いています。それに、あっさりしたおでん出汁と相まって、絶妙のハーモニーを醸し出しています。

熱燗２合とこれだけいただいて、２，４００円程度なので、まさに庶民の味方のお店です。

＊絶対のお勧め
春菊
ねぎ袋
チーズロールキャベツ



◆花くじら 歩店 （はなくじら）
大阪市福島区福島2-7-4
TEL：06-6452-5547

交通手段：JR大阪環状線 福島駅から徒歩６分
　　　　　　　JR東西線 新福島駅、阪神福島駅から徒歩４分
営業時間：16:30～23:00
定休日：日曜・祝日