閻魔大王も待ってる大阪の不思議空間 行き先は地獄?それとも極楽?
2009年 12月 30日
全興寺は、じゃりんこチエのチエちゃんやひらめちゃんがひょっこり出てきてもおかしくない、下町風情が色濃く残る平野本町通商店街(JR平野駅や大阪市営地下鉄平野駅から徒歩15分程度)のアーケードの中にあります。

境内入口には、「ウソをつくと舌を抜くぞ」という三つ目の鬼の看板。ちょっとたじろいでしまいますね。漢字の「舌」の字の上の方が、実際の「舌」になっているところなど芸が細かいですね(笑)。

境内を進むと左手に本堂が見えてきます。この本堂は1615年に大阪夏の陣で一部消失したものを1661年に再建したもの。幾度も戦災にあっている大阪市内で400年を越える木造建築物というのは非常に貴重なのではないでしょうか。

本堂の西側には「小さな駄菓子屋さん博物館」(開館日:土曜・日曜・祝日の9時~17時)があります。昭和20年代から30年代にかけての駄菓子やさんをコンセプトに、400種類以上もの駄菓子のおまけや玩具などがところ狭しと陳列してあるということで楽しみにしていたのですが、どういうわけか閉まってました。残念!
ただ、「のぞいてごらん」という暖簾があって、それをくぐってみると、テレビも電気炊飯器もない時代の居間が覗ける趣向となっていました。
小さな子供さんには、不思議な空間に映るのでしょうね。
さて、全興寺で最も人気のあるスポットは、世にも恐ろしい「地獄堂」。

この地獄堂ではお堂に入った中央に「閻魔大王」、左側に「十王」、右側には「三つ目の鬼」と「奪衣婆」と地獄界のメンバーが勢ぞろい。まるで、おばけ屋敷といった様相なのですが、地獄の様子を子供でもわかるようにビジュアルに説明しています。小さな子供さんはかなり怖いと思いますし、大人でもちょっと引いてしまいますね(笑)。



この地獄堂はもちろん、人を驚かしたり怖がらせることを目的として作られてものではなく、今現在の生き方を見つめなおして、生きることの大切さを説いたもの。実際に地獄絵図の最後には、「命はひとつきりなのだから大事にしよう」という重要なメッセージが流されますので、家族みんなで命の尊さ、生きることの意味を考え直すきっかけになるかもしれません。
なお、地獄堂の傍には、地獄の釜の音が聞こえるという不思議(笑)な石もあります。

地獄堂の入口には「極楽度・地獄度チェック」というゲームがあります。ボタンを押すだけで閻魔大王のお裁きが受けられるという優れもの(笑)。簡単便利な上に無料で楽しめますのでぜひお試しあれ。6段階評価になっているんですね(笑)。
このほかにも、「ほとけのくに」や総ガラス作りという珍しい涅槃仏(お釈迦さまが涅槃に入るさいの横たわる姿)が安置された「涅槃堂」(終日参詣可能)などもあります。

この涅槃堂も背景の照明がグラデーションのようにゆっくりと変化していくさまを眺めることで癒し効果が得られるそうな。

