隠れた大阪みやげの逸品 浪花ことばせんべい
2009年 10月 20日

浪花ことばとは、大阪・船場などの商家で昔から使われていることば。郷土史研究家で『大阪ことば事典』の編者でもある牧村史陽さんが提案し、先代のご主人が工夫し誕生したのが、昭和38年。
なおユニークなだけのせんべいではありません。生地は水を入れず、卵だけで、砂糖、蜂蜜、小麦粉を溶いたもので、昔ながらの優しい親しみやすい味ほんとうに美味。これを2代目店主の林数行さんが一枚一枚手焼きしておられます。

なお、この品物は取り寄せができません。何しろ、大量生産とは縁遠い、一枚一枚の手焼き生産であることと、到底手が回らない由とのこと。店は、先に紹介した「チンチン電車」と呼ばれる阪堺電車の上町線で松虫駅下車。商店街の一角にある。ガイドブックには掲載されておりません。思い出深い大阪下町散歩になること間違いなし。
このレトロな陳列ケースやお店も温か味があっていいでしょ。

◆はやし製菓本舗
〒545-0023大阪市阿倍野区王子町1-7-11
(阪堺電車松虫駅から徒歩5分、天王寺駅から徒歩20分)
TEL.06-6622-5372
営業時間 AM9:30~PM6:30
木曜日定休
