戦災、震災を経験した「生き証人」大輪田橋@神戸・兵庫区
2009年 10月 18日

この橋は戦災と震災のそれぞれに大きな災禍を被った歴史を持っています。
神戸大空襲の前に発生した東京大空襲で言問橋で多くの犠牲が生じましたが、もしその教訓が生かされていたら、神戸のこの橋での犠牲者をより少なくすることができたのではないかと思っているのですが・・・
戦時中の神戸空襲の際には東京の言問橋同様、水を求めこの橋に殺到した多くの避難民が炎に巻かれ亡くなりました。
橋にはその時の炎で黒く焼け焦げた跡が今も残っています。

そして、1995年の阪神・淡路大震災により、この橋自体の親柱が崩れ落ちる被害を受けました。ですから、この橋は、戦災と震災を経験した「生き証人」でもあるわけです。
以来この橋の親柱は1本だけが残り、傍らには折れた親柱が戦災・震災復旧モニュメントとして置かれています。


なお、戦災・震災復旧モニュメントと比べ非常に判り難いところにあるのですが、大輪田橋のたもとに戦争殉難者慰霊碑がひっそりと設置されています。

慰霊碑への入口にある説明文。
