どうしてここに神輿? 比叡山延暦寺・根本中堂
2009年 08月 16日
どうして、ここにこんなものがと思っていたら、延暦寺の鎮守神・天台宗の鎮護神である日吉神社の祭礼、山王祭の神輿だそうな。今月11日に22年ぶりに延暦寺境内を練ったとのこと。神輿だそうな。
そういえば、思い出されるのは、平安時代末期、白河法皇の次の言葉。
「賀茂川の水、双六の賽、山法師。これぞ朕が心にままならぬもの」
山法師というのは、勿論、比叡山延暦寺の僧兵のこと。延暦寺の守護神を祭っていた日吉大社(大津市坂本)の神輿を担いで御所などに乱入、神威を借り強引に主張を認めさせたのでありました。
それにしても、驚くべきは根本中堂の巨大さ。平安京の中に建造されるのであればともかく、こんな山の中にですよ。現在のものは、織田信長の比叡山焼き討ちの後、徳川三台将軍家光の命によって再建されたものだそうですが、時の将軍家の経済力が偲ばれます。