カチーナ人形ってご存知?
2004年 11月 26日

伊丹市立美術館で「アンテスとカチーナ人形」展というものやってます。結構おもしろかったのでご報告いたします。
正直言って、ホルスト・アンテス(1936~)という芸術家、全く存じ上げませんでした。20代でヴェネチア・ビエンナーレ、グッゲンハイム国際美術展などで受賞を重ね、一躍、「時代の龍児」と呼ばれたドイツの画家とのことであります。
今回の展覧会は、アンテスの作品約60点と、彼のコレクションから選りすぐった北米プエプロ・インディアンのカチーナ人形約80点を紹介するもの。
アンテス作品の代表的なモチーフは、横向きの大きな頭とたくましい手足からなる原始的人物像〈頭足人〉。神話的な世界を醸し出しながらも、空虚な光景に置かれることで、現代人の精神世界をも象徴しているとのことであります。
実を言いますと、個人的には、彼の作品以上に、カチーナ人形の方が面白かった(笑)。実にカワユイ。これだけで、入館料のもとは取れますね(笑)。
万物に宿る精霊を表現したカチーナ人形ですが、その芸術性の高さは単なる素朴芸術の枠を越えています。
1920年代にシュールレアリスムの画家たちを魅了し、近年世界各地であらためて関心が寄せられているということですが、充分理解できます。

●アンテスとカチーナ人形
現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち
会 場:伊丹市立美術館
(阪急伊丹駅より徒歩北東へ9分、JR伊丹駅よろ徒歩北西へ9分)
会 期:2004年10月30日~12月12日
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)、休館日は毎週月曜、
但し祝日開館、翌日休館
入場料:一般700円、大・高生350円、中・小生100円

