不思議なことがあるもので・・・ 明日は200回目のハイドンの命日
2009年 05月 30日
本日、私が足を運んだカトリック高槻教会で開催されたGOOD SEASON ENSEMBLEという合奏団の演奏会も、ハイドン没後200年と銘打った演奏会だったのですが、プログラムが非常に興味深いものでした。

1 鍵盤楽器とバイオリンと弦楽合奏のための協奏曲ヘ長調 作品18の6
2 交響曲第104番「ロンドン」 室内楽五重奏版
3 十字架上のキリストの最後の7つの言葉 弦楽合奏版
鍵盤楽器とバイオリンと弦楽合奏のための協奏曲もなかなかチャーミングでカワユイ曲なんですが、それ以上に、交響曲第104番「ロンドン」の室内楽五重奏版(ゾロモン編曲)や「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」弦楽合奏版(しかも朗読者によるキリストの言葉付)も極め手魅力的。滅多にお目にかかれませんからね。
特にラストの「十字架~」。
この受難曲的性格を有した曲は、聖金曜日の礼拝において、福音書のキリストの十字架上での七つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に演奏されるための音楽。序章に始まり、七つの言葉に相応する7曲のソナタ、最後にイエスの死のときに起こった地震を表した力強い曲によって構成されていますが、通常、演奏されるのは本日のプログラムと同じ金曜日の3時から4時ごろということですから、緻密に練られたプログラムといえるのではないでしょうか。
さらに、明日は、作曲者のヨゼフ・ハイドンの命日です。う~ん、ぴったんこ。
そして、いささか(?)強引ですが(笑)、演奏会が開催されたカトリック高槻教会は、キリストと同じく、十字架に架けられ処刑された高山右近ゆかりの教会。
ところで、今回の演奏会で不思議なことがありました。
この曲がスタートすると同時に、天がキリストの死を嘆き悲しむように急に雨が降り出し、しかも、終曲のキリストの死を暗示する「地震」の音楽が始まる際にも、今度はドンピシャのタイミングで雷鳴が鳴り響き・・・。
もちろん、偶然なんでしょうが・・・
演奏者の方も、聴衆側の皆さんも「こんなことありえないよね」とびっくりされてました。