アンネのバラ教会 ~アンネのお父さんから実際贈られたバラ~
2009年 05月 26日

アンネ・フランクの記念品などを所蔵する聖イエス会の教会で、館内にはアンネフランク資料館が併設されています。
教会の「アンネの庭」一面に咲く黄金色のバラは、「アンネの形見のバラ」と呼ばれているもの。アンネを偲んで、フランク氏の庭でも大切に育てられていたものを、1972年のクリスマスにフランク氏より友情のしるしとして譲り受けられた「真正」の「アンネのバラ」です。

つぼみは赤く、開花すると黄色がかったオレンジになり、成長とともにピンク、赤へと色を変える珍しい品種のバラです。



アンネの像はバラに囲まれて立っているのですが、その土台部には、アンネの日記より”I shall work in the world for mankind(私は人類のために世界で働きます。)“と記されています。


この言葉を聞くと、アンネと同じくユダヤ人でありながら、第二次世界大戦時、危うく命を落とすところを生き延びた大女優オードリー・ヘップバーンを思い出さずにはいられません。華やかな女優としての人生を捨て、癌に冒されながらも、ユニセフの親善大使として、世界中どこでも苦しむ子供逹のいる場所へ駆けつけた彼女。
「私は人類のために世界で働きます。」彼女はアンネの強い意志を引き継いでいたと感じざるを得ませんね。
(撮影:5月24日)