白亜の天守閣を有する福山城 ~駅前に城があるというか、城前に駅があるというべきか(笑)~
2009年 05月 19日
山陽エリアのお城というとなんと言っても世界遺産の国宝姫路城が圧倒的に有名なんですが、福山城もなかなか立派。

福山城の天守閣も国宝だったのですが戦災で消失してしまい現在のものは復元建築であるというのが本当に残念。また、現存する伏見櫓や湯殿(復元)など、京の伏見城廃城の際に伏見御殿共々移築された重要な建築物。これまた、戦災で焼けてしまったのがこれまた残念至極。

それでも、天守閣を中心に広がる城跡を歩いてみるとその立派さに驚かされること必至であります。
それにしても、こんな立派なお城があること、ほとんどの方はご存知無いのでは?

このお城は日本百名城の一つとされているそうですが、復元された白亜の五層天守、2層の付櫓を伴ったその姿は、華麗で、それでいて安定感があって、周辺の城壁などと併せ十二分にその資格ありです。

水野忠邦の享保の改革の後に老中となった阿部正弘は7代福山城主とのこと。昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」でも登場していましたね。
なお、福山市の市制百周年に向けて進められている「福山駅前整備事業」で、385年前に築かれた石垣が駅の南側で発見され、出土した石垣に再び水をたたえ、お堀を復活させ、市民の誇りとなるべく、城下町福山の表玄関にふさわしい「水辺公園整備」を進める、市民による署名運動が展開されているとのこと。
郷土の誇りとしてこのような運動が行政を動かして、公園整備が進んでいくこととを期待する次第。