大阪ノネット・アンサンブル「第8回冬の夜の室内楽コンサート」
2009年 02月 28日

大阪ノネット・アンサンブルは関西のアマチュアオーケストラの団員が作ったアンサンブル。時々、ハラハラ、時々、「なかなかやるじゃないですか」という演奏ぶり。その意味、いかにもアマチュアらしい演奏でした(笑)。
でも、私がこの演奏会に足を運んだのは、その魅力的プログラム。
バッハ、ヘンデル、モーツァルトの古典的作品から、プーランク、ジョリベといったフランス現代物、そして、ドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」・・・
そして、ビゼーの劇音楽「アルルの女」。
これは、ビゼー自身が組曲とした第1組曲、ビゼーの友人であったギローの手によって完成された第2組曲といった馴染みのある組曲版ではなく、初演当時の「劇音楽バージョン」で、オケ編成ではなく、初演に近い小編成のもの。語りも入れて、約1時間のシロモノ。組曲では聴くことができない音楽も聴くことができましたし、恥ずかしながら、私、「アルルの女」ってどういう話なのかさっぱり存じ上げなかったところ(笑)、今回、どんな話なのかわかったのも結構意味深いものでした。
でも、もう一度、聴こうとは思いませんね。私には、組曲バージョンで充分。ビゼーが初演後、いち早く、第1組曲を作ったというのもわかる気がします(笑)。せっかくの名旋律が劇自身によってブツ切れにされているようで・・・
それと、休憩が2度取られましたが、総時間3時間というのは教会の固い座席で聴く演奏会としては少々長すぎだったように思えます。少々疲れました。
ちなみにプログラムは次のとおり。
ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調Op.4-6
モーツァルト:クラリネット5重奏曲(断片)Anh.91(516C)
プーランク:無窮動(9重奏版)
ジョリベ:クリスマス牧歌
J.S.バッハ:カンタータ211番「コーヒーカンタータ」より第8曲アリア
ドボルザーク:歌劇「ルサルカ」より 「月に寄せる歌」
ビゼー:劇音楽「アルルの女」より

