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貴志康一居宅遺構は見ることができなかったですが・・・ 歌曲「かごかき」

近代日本のクラシック音楽界の黎明期に活躍した幼年期を大阪の都島区網島町で幼年期を過ごしたとのこと。

明治32(1899)年、貴志家は網島町に居を構え、その後大邸宅に改築し、現在も残る松花堂茶室は当時の貴志邸の遺構とのこと、足を運んで参りました。

貴志康一居宅遺構は見ることができなかったですが・・・ 歌曲「かごかき」_b0063958_12235928.jpg


ところが・・・

貴志家が居を構えたのは網島町9番地、現在は元大阪市桜ノ宮職員会館にあたるとのことですが、職員会館は使われておらず、立ち入り禁止の状態となっており、はっきり言って、荒れてましたね。

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今年は貴志康一生誕100年にあたるというのに、これでいいんですか、大阪市さん。

それに、貴志康一生誕の碑というのが遠目で確認できたのですが、はっきり言ってこれは誤りですね。貴志康一は、母方の実家である吹田の西田家で生まれています。あまにりも、アバウトですよね。ちょっと、びっくり。

貴志康一居宅遺構は見ることができなかったですが・・・ 歌曲「かごかき」_b0063958_1203779.jpg


残念ながら、貴志邸の遺構は確認できなかったのですが、まわりには、藤田男爵邸の遺構である藤田美術館や太閤園に隣接していることから、相当の一等地に居を構えていたことになります。

なお、康一が幼年期を過ごした網島町の実家。天神祭のハイライト船渡御の「会場」である大川がすぐそこにあることが確認できました。彼は子供の頃から縦横無尽に川を行き来する「どんどこ船」の鉦(かね)や太鼓の軽快なリズムをライブな環境で耳にしていたことになります。

貴志康一居宅遺構は見ることができなかったですが・・・ 歌曲「かごかき」_b0063958_121832.jpg


彼の歌曲の代表作である「かごかき」にも天神祭の様子が登場しますが、それは彼の幼年期の実体験の基づいたものだったのですね。この曲の「賑やかさ」といったものは、天神祭の船渡御の派手派手な音の洪水を髣髴させるところがあります。


かごかき
貴志康一 作詞/作曲
よいこらどっこい よっさっさ
ほいかごほいかご ほいほいほい
かごはいらぬか のりゃしゃんせ
なにわはよいとこ めいしょが多い
天満の天神 天王寺
御霊に住吉 大阪城
よいこらどっこい よっさっさ
ほいかごほいかご ほいほいほい
かごはいらぬか のりゃしゃんせ
天神祭の お舟が通る
太鼓たたいて 松明つけて
どんちきちきちき どんちきちん
よいこらどっこい よっさっさ

ほいかごほいかご ほいほいほい
かごはいらぬか のりゃしゃんせ
曾根崎新地の 夕べの風情
三昧や太鼓の はやしも陽気
とんとことことこ とんとことん

by tetsuwanco | 2009-02-24 12:02

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
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