ゴジラの変質
2004年 11月 17日
最新作のゴジラでは、神戸がロケ地となっておりまして、「地球防衛軍」の本部が置かれております。せっかく、当地の地域国際化促進を目的に、地球防衛軍本部の誘致に成功したのに、あっという間に敵役の怪獣に叩き潰されてしまうのはチト残念であります。さて、ゴジラについてですが、今から50年前に生まれました「ゴジラ」は、日本人の原爆体験にもとづいた、東西冷戦下の核の恐怖といったものだったと思います。
それが、キングギドラなんか出てきますと、アントニオ・猪木とアンドレ・ザ・ジャイアントのプロレス・マッチと化し、3大怪獣や5大怪獣なんかになりますと、バトル・ロイヤルになってしまうわけでありますね。
さらに、特筆すべきは、アメリカ版「ゴジラ」ですね。この映画だと、うじゃうじゃ、ミニ・ゴジラが登場するわけですが、さらに足が速く、ゲリラやテロっぽい。そもそものゴジラのイメージとはかけ離れていたのですが、これって、我々が、直面している恐怖が変質したとみるべきじゃないでしょうか。例えるならば、「ゴジラ」型恐怖から「エイリアン」、もしくは「プレデター」型恐怖への変質と申しましょうか。
今回で、ゴジラが引退するとのことですが、のっし、のっしと海からやってきて、都市を破壊するというオリジナル・ゴジラについては今が潮時かもしれません。

