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京都国立博物館で陽明文庫名宝展を見に立ち寄った際、NHK大河ドラマ「平清盛」で松田翔太が演じる後白河応報ゆかりの「法住寺」も併せ足を運んで参りました。
![]() 三十三間堂の東向いにあるのですが、お隣が豊臣秀吉の側室淀殿が創建し、徳川家光の正室お江の方が再建した浅井家の菩提寺養源院。ですから、2年続けて、このあたりは、HNK大河と関わりのあるところとなります。 平安時代中期に藤原為光によって創設された法住寺ですが、その後、後白河上皇は、1160年、院政期にはこの寺を拠点に七条坊門小路、観音堂大路、東山山麓にわたる宮廷「法住寺殿」を造営。翌年法住寺御所に入り、長きに渡り院政を行うこととなります。 ![]() 法住寺殿が木曾義仲によって焼き討ちされ、数年を経て後白河上皇もなくなると、法住寺は後白河上皇の御陵を護る寺として江戸時代末期まで存続、明治期に御陵と寺が分離され現在に至っています。 ![]()
三十三間堂や京都国立博物館近く、東山七条の老舗洋食屋「本町亭」のお勧めというと、トンカツを挙げる人も少なくないでしょう。
そもそも精肉店に努めていた先代が独立し、串かつやトンカツを出したのが始まりだけに、今までビフカツやトンカツの上質の肉が店のウリ。だから、「名代とんかつ」は看板的存在です。 そんな名物のトンカツには、衣にも秘密があって、生とドライの2種類のパン粉をミックスし、更に下味も付けていることから、そのまま食べても、冷めてもサックリしつつも、コクがあって美味しいのであります。 他のフライものもどれもハズレ無し。ランチ時には、「どのフライにしようか」と迷うお客たちのニーズに合わせて誕生したのが、ペアランチであるという訳。 更にその上のトリプルなるものも誕生(笑)。そのうち、カルテットなんかも誕生するかもしれません。 今回、いただいたのは迷いに迷って、トンカツと鶏からあげのペアといたしました。ご馳走だった頃の洋食の懐かしい香りがあふれています。 ![]() ちなみに、ペアは、ワインやビールも含めた12品から2品選んで1200円。トリプルは1500円となります。私には、トリプルはちょっとボリューム的に辛いかも。 お母さんが漬ける漬物も、味噌汁も美味いんだなあ。神戸の洋食屋さんもこのあたり、かないませんね。 カウンターだけのお店ですので、昼は満席必至。早めの来店をお勧め。弁当の出前もやっていて、常連客も多い地元密着型のお店。 ![]() ◆本町亭 (ホンマチテイ) 京都市東山区本町7-45 TEL 075-561-5706 営業時間 11:30~13:30 、17:00~18:30 定休日 毎週日曜日・月曜日
現在、平常展示館は現在工事中で、京都国立博物館が誇るお宝中のお宝を拝めないのが至極残念なのですが(2013年に再オープン)、博物館の庭園内には、平安時代の石仏や鎌倉時代の石塔から、ロダンの「考える人」など様々なものが野外展示されていいます。
本館の特別展示だけで帰ってしまうのはもったいないですよ。 ご存知「考える人」。 ![]() 実はこの「考える人」、以前は酸性雨の影響で像の表面が腐食し、無残な姿を晒していましたが、表面の腐食を洗い流し、本来の姿を取り戻しました。 ◆石造阿弥陀三尊像(せきぞうあみださんぞんぞう) 平安時代後期 12世紀 京都市伏見区竹田町付近出土 安楽寿院蔵 ![]() 阿弥陀如来を中心に、観音菩薩と勢至(せいし)菩薩があらわされています。平安時代後期には、死後に阿弥陀の世界へ行くことをひたすら願う浄土教(じょうどきょう)が流行し、このような阿弥陀三尊が多数つくられましたが、石像は珍しいものだとか。凝灰岩でできており、昔はこの石仏のお体を削って水で練り、子供の顔に塗るとくさが直るという信仰があったため傷んでいそうです。 ◆五条大橋 橋脚 桁(ごじょうおおはし きょうきゃく けた) 桃山時代 京都国立博物館蔵 刻銘「津国御影天正十七年五月吉日」 ![]() 天正十七年(1589)、豊臣秀吉が鴨川に架けた大橋の橋脚です。表面に刻されている「津国御影(つのくにみかげ)」の四文字から、摂津の御影(現、神戸市)からはるばる運ばれてきたことがわかります。 ◆橋石材(はしせきざい) 桃山時代 国立博物館蔵 ・五条大橋 石柱 ・三条大橋 石柱 刻銘「天正十七年津国御影七月吉日」 ![]() ◆石造大日如来像(せきぞうだいにちにょらいぞう) 平安時代後期 12世紀 行願寺(革堂)伝来 ![]() 両手をおなかの前で重ねる大日如来。おだやかな彫り具合から、平安時代後期の作と判断されるとのこと。もとは、革堂(こうどう・かわどう)として知られる行願寺(京都市中京区)にあったものといわれています。 これ以外にも、不動明王様とか古墳の石棺、灯籠とか興味深いものが点在しているので、見て歩きを楽しむのも面白いですよ。
この27日の日曜日に終わってしまう「王朝文化の華-陽明文庫名宝展」。先週の日曜日に会場である京都国立博物館に出かけて参りました。
![]() 近衞家伝来の文化財を保存管理する「陽明文庫」(京都市右京区)が所蔵している国宝8件、重文60件などを紹介する充実した内容となっているので、行くか行くまいか迷っている人は必ず足を運んでください。 これだけのものをまとまった形で拝見できるチャンスなんてそうありませんから。 ![]() なにしろ、結構なボリュームですので、興味のあるものを集中拝見させて頂きました。 そうしないとバテてしまいます(笑)。 先ずは、何と言っても、平安中期に最高権力者として栄華を極めた藤原道長自筆の日記「御堂(みどう)関白記」(国宝)。よく、歴史の教科書にその名前は存じ上げているものの実物を見るのは初めて。娘の中宮彰子に皇子が誕生した様子などが暦に記されていて、人間としての道長の姿を垣間見ることができてなかなか興味深かったですね。 後、集中して拝見したのは、奈良~室町時代にかけての古筆・名筆が貼り込まれた「大手鑑(おおてかがみ)」(国宝)、漢詩文や和歌を記した流麗な文字が華やかな料紙に映える「倭漢抄(わかんしょう) 下巻」(国宝)あたりかな。平安時代の洗練された美意識が感じ取られます。 絵画展示では、何と言っても酒井抱一筆「四季花鳥図屏風」でしょうが・・・ 堂本印象の「秋景」 ![]() 竹内栖鳳の「菜介」 ![]() など京都ゆかりの画家による作品や・・・ 横山大観の「竹林」なども印象に残りました。 ![]() おそらく、明治以降の京都画壇の作品など数多く陽明文庫に残されているのでしょう。今後、このあたりに焦点を当てて美術展を開催してほしいものです。 伏見宮、桂宮、閑院宮とならぶ世襲親王家の一つであった有栖川宮の有栖川熾仁親王(ありすがわたるひとしんのう)ゆかりの有栖川宮舞子別邸の跡に建つ舞子ビラ神戸。近くを立ち寄ったことから、ちょっとお茶でもいただくことに。 ここでお茶をいただくとなると、何と言っても本館14階にある「ダイニング&バー キーウェスト」でしょう。 ここからの海峡を跨ぐ明石海峡大橋の景観は絶景そのもの。 ここで、お昼ごはんやディナーをいただくとなると、しっかりとホテル価格なのですが、ティータイムにお茶をいただく程度であれば、お手頃価格でゆったりとリッチな時間を楽しむことができます。 ケーキブッフェなどもありますが、わたし的には、ケーキセットで充分。 もちろん、人気のお店なので、週末となると待ち時間は必要となります。 そんな場合は、名前を登録していて、時間が来るまで、有栖川宮ゆかりの由緒ある日本庭園をお散歩すればいいのです。 ![]() ![]() この庭からは、瀬戸内海と世界一の雄大な吊り橋・明石海峡大橋を間近に望むことができます。 ![]() 建物は変わってしまいましたが、姫小松の庭は昔の面影を残してくれています。 ![]() ![]() さて、十二分に日本庭園と明石海峡の雄大な風景を楽しんだ後は、「キーウェスト」でティータイム。 ![]() ちょうど、明石海峡を望むバーカウンターが空いていました。 ![]() さて、目移りしたケーキのなかから・・・ ![]() 私はストロベリータルト。 ![]() 女房はモンブラン。 ![]() ロケーションもバッチリ。 もう小一時間もすれば、夕焼けに染まる明石海峡大橋を眺めることができるのですが(笑)。
JR三ノ宮駅のすぐ北側、予備校や専門学校などがやたら多く立地している琴ノ緒町エリア。そのエリアに「港町MOTHER」という洋食屋さんがあます。
お昼時に訪問したのですが、場所的にそれほど恵まれているわけではないのにも関わらず、結構な人気。それも圧倒的に若い女性の比率が高いようです。 ![]() そして、そのお目当ては何かというと、「チキン南蛮」。 ほとんどの人が「チキン南蛮」をオーダーされているのですが、チキン南蛮以外にもハンバーグや魚のフライもいただける1,000円のデラックスランチをオーダー。 最初にスープが出てきます。このスープのレベル高し。 ![]() そして、プレート。 ![]() 結論から申し上げると、ハンバーグや魚フライは単品としての個性はあまり感じることはできませんでした。普通に美味しいレベル。 でも、チキン南蛮は、エビマヨみないな甘いマヨネーズと黄金色のテリヤキソース、そしてサクッと揚がったジューシーで柔らかい鶏肉。 なるほど、これなら、若い女の子が大挙して来店するのがわかるような気がします。 おじさんとしては、もう少し歯ごたえがあって、骨太の地鶏が好みなんですが(笑)。 そうそう、ご飯は、プラス50円で玄米ご飯にチェンジできます。これも健康志向の若い女の子の気持ちをくすぐるんじゃないかな。 ◆港町MOTHER (ミナトマチ・マザー) 神戸市中央区琴ノ緖町5-7-4 TEL 078-242-1970 営業時間:11:30~14:30、18:00~22:30 定休日 日曜日
久しぶりに兵庫県立芸術文化センターでの演奏会。
![]() 12.5.23(水)19:00 兵庫県立芸術文化センター 小ホール 泉原隆志(京響コンサートマスター) ヴァイオリン リサイタル ピアノ/ジュリアン・クエンティン 曲目:ドビュッシー/ヴァイオリンソナタ,ラヴェル/ヴァイオリンソナタ,三村晶子/翡翠色の海,フランク/ヴァイオリンソナタ ◆泉原さんの演奏を聴くのははじめて。音に艶があって、なかなかいい演奏。それにしても若い。そして美形。コンサート会場に押し寄せるおばさま方が放っておかないでしょうね。それにしても、最近関西のオケをはじめとするコンマスで、この手の若手の演奏家が多いのは何故。 ◆泉原さんのヴァイオリン以上に素晴らしかったのは、ジュリアン・クエンティンさんのピアノ。彼は、パリ生まれのフランス人ですので、ドビュッシー、ラヴェル、フランクあたりのヴァイオリンソナタなんて、何度も弾いているでしょうが、音がとにかく綺麗。フランスものは音が美しくないと絶対駄目ですが、彼の演奏は、インターナショナル過ぎてもいないし、ドメスティック過ぎてもいません。私は、丁度いいと感じました。また、情緒的すぎることもなく、また理知的すぎることもありません。これまた丁度いい。 完全に「ジュリアン・クエンティン」という名前は私の頭にインプットされました。要注目のピアニストです。 ◆アンコール曲は、ガーシュウィンの「ポギーとベス」から「It Ain’t Necessarily So」。 私は、この名曲をヴァイオリンで聴くのは初めて。私は、ジャズの名盤として有名な「ポギーとベス」エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング盤で聞き込んでいたのですが、ヴァイオリンでの演奏も肉声を感じさせていいですね。 ![]()
金銅製馬具や多彩な副葬品が見つかったことで知られる斑鳩町の藤ノ木古墳(6世紀後半、国史跡)石室の特別公開にゴールデンウィークの最終日である5月6日に、出かけて参りました。
![]() 何しろ、普段は入れない石室を一目見ようという大勢の考古学ファンで一杯。 ![]() 同古墳は直径約50メートルの古墳時代後期の円墳。内部は横穴式石室があり、朱塗りの刳抜(くりぬき)式家形石棺が置かれています。 未盗掘の石棺内から精巧な副葬品が数多く出土したことでも有名で、平成20年に周辺整備が完了して以来、町が春と秋に石室内部を公開しています。 藤ノ木古墳は、法隆寺に残る記録には、「ミササキ」「ミササキ山」と記されており、 崇峻天皇陵と記すものもあります。その後、発掘調査が進むに従い、斑鳩地方に勢力を持ったと思われる物部氏、蘇我氏、平群氏等の諸説が提示されていますが、定説化したものはありません。 こちらは、斑鳩文化財センターで展示されている再現石棺と石室。 ![]() ![]() 古墳時代後期、6世紀第4四半期の円墳であると推定されていますので、創建が607年とされる法隆寺と歴史的に近い訳で、ひょっとしたら、聖徳太子は、この古墳に埋葬された人物が誰であったのか、知っていたかもしれませんね。 石棺は二上山白色凝灰岩を使った刳抜式。 石棺の全面には朱が塗布されていました。石室内には石棺北側から馬具などが発見され、又、埋葬後、攪乱を受けていない東枕にした2体の被葬者が確認され、そのそばには、鏡や刀など豪華な副葬品が確認されました。東アジアでもまれにみる優れた意匠や彫金技術を施したもので、金具などにパルメット文など共通の文様を用い、鞍金具には竜・鳳凰・象・などの禽獣文や鬼神像などを透かし彫りし、東アジアの様々な文様が集合したも ので、仏教的要素・四神思想などの呪術的な世界の影響をみることができます。 出土した金銅装鞍金具などの馬具類、金銅製の冠や沓(くつ)、銀製塗金空(うつろ)丸玉やガラス小玉などの玉類などおびただしい量の副葬品は、現在 橿原考古学研究所附属博物館で常設展示されています。 なお、これら出土した副葬品の複製品(レプリカ)はすぐ近くの「斑鳩文化財センター」で常設展示されています。 ![]() ![]() ![]() 勿論撮影不可でしたが、この様な石棺がみつかったということです。斑鳩文化財センターに展示されているレプリカ石棺です。 ![]()
法隆寺門前にのびる真っ直ぐな松並木の参道。
![]() 約300mの参道は、1261年に後嵯峨上皇が行幸された時に整備されたといわれています。 ![]() 法隆寺に参拝される際は静かな松並木の参道を是非歩いてみてください。あたかも、1400年前への歴史へと誘うタイムトンネルのようです。 ![]()
大の猫好きで知られる「かもめ食堂」の荻上直子が監督を務め、猫 を通して人と人のきずなを描く心温まる人間ドラマとなっています。
![]() 荻上監督といえば、もたいまさこなのだけど、今回はそのポジションに小林克也。どうして、もたいまさこじゃなかったんだろう。 猫好きの人が作ったんだろうということはよくわかります。 でも、エピソードの羅列方式は、どうしても、映画として浅くなりがち。ちょっと残念。これだと、深夜枠のテレビドラマでも充分という気がしないでもありません。
聖徳太子を供養するための殿堂である法隆寺、夢殿。
![]() 太子がここで瞑想していると、夢に仏様が現れ教義を諭したという説話から夢殿の名が付いたとされています。 ![]() 「夢殿」の甍の宝珠の鮮やかさに自ずと厳かな気持ちになります。 ![]()
全国でどれほどの人が今朝、金環日食を楽しんだのでしょうね。
とにかく、本州で130年ぶり、神戸では282年ぶりとういこともあり、私も、神戸は六甲アイランドの南端のマリンパークで世紀の天体ショーを楽しんできました。 金環日食が観測できるという7時30分頃の約1時間前には、厚い雲がちょうど太陽を遮るあいにくの空模様だったのですが・・・ ![]() 7時過ぎぐらいから、太陽が雲間から姿を露わしてくれました。 ![]() ![]() ![]() ![]() なんとか写真に収めようとしたのですが、なかなか難しいものですね。 ピントもぴったりという訳にいかないし、どうしてもぶれちゃいます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ところで、意外だったのが、ピークで90%が欠ける状態で、それほどあたりが暗くならなかったことでしょうか。 ![]()
法隆寺に隣接する中宮寺というと、何と言っても美仏として名高い国宝木造菩薩半跏像や天寿国繍帳で名高い聖徳太子ゆかりの寺院ですが・・・。
どうやら、こちらのお寺の方、猫好きなのでしょう。福(フク)という名前の猫の置物が売店に置かれていました。 ![]() 売り物ではありません(笑)。
言わずと知れた世界最古の木造建築「法隆寺」。
![]() その境内、休憩所の傍らに立つ楠の古木。 ![]() かなり、樹の内部の空洞化が進み、支え木の支えられてはいますが、樹から表出されるエネルギーは凄まじいものがあります。 ![]() 樹齢はどのぐらいになるのかわかりませんが、少なくとも、1000年以上はこの地に立っているのでしょう。
法起寺とともに斑鳩三塔と呼ばれている法輪寺の三重塔。
![]() 推古30年(622)、父聖徳太子の病気平癒を願った山背大兄王によって建立されたと伝えられています。 ![]() 創建当初の三重塔は、1944年(昭和19年)に落雷により焼失。なんでも戦時中の金属供出で避雷針が失われていたためとのことです。 ![]() 現在の塔は、作家 幸田 文氏らの尽力により、1975年(昭和50年)に再建されたもの。
法隆寺の東北およそ1.5km、法隆寺と同じく斑鳩(いかるが)町にある法起寺は、飛鳥時代に建立された現存する日本最古の三重塔があり、国宝に指定されているとともに、世界遺産にも指定されています。
![]() 606年に聖徳太子が法華経を講説されたという岡本宮を太子の遺言により、その子山背大兄皇子が寺に改めたものと伝えられており、太子が建立した七ヶ寺の一つに数えられています。 三重塔は、706年に完成したとされ、高さ24mの塔は三重塔としては最大で、飛鳥時代の建築様式を伝えているとか。 ![]() 法隆寺,法輪寺の塔とともに斑鳩三塔と呼ばれています。 ![]() 秋になると周辺のコスモスが彩りを添えるのですが、訪れた際には、境内のサツキが目を楽しませてくれました。 ![]() ![]() ![]() (撮影:5月6日)
奈良県大和郡山市にある、茶の湯と見事な庭園で有名な慈光院へ行ってきました。
慈光院は、1663年に茶道石州流の開祖、片桐石州が、父の菩提寺として建立したお寺です。 寺としてよりも境内全体が一つの茶席として造られており、表の門や建物までの道・座敷や庭園、そして露地を通って小間の席という、茶の湯で人を招く場合に必要な場所ひと揃え全部が、一人の演出そのまま300年を越えて眼にすることができるということで、現在も全国的に見ても貴重な場所となっています(「慈光院」ホームページより引用)。 奈良には珍しい禅宗様式のお庭が見られるお寺ですが、意外と法隆寺から近いものの、観光客も少なく、お抹茶をいただきながら、広々としたお座敷から静かなお庭を独り占めできます。 「茶道石州流発祥之寺」の石碑も門の傍らに設けられています。 ![]() それほど長くありませんが、参道もなかなか趣がありますね。 ![]() 片桐石州の出生地の摂津茨木城から移築されたという「茨木門」です。 ![]() そして、「書院」です。茨木門から「書院(重文)」を眺めたところです。 ![]() どちらも茅葺の屋根となっており、落ち着いた風情。茶人片桐石州の高い美意識が感じられます。 拝観受付を済ませて、「書院」のお座敷へ進むと、目の前には広々としたお庭が広がります!奈良県内で、縁側に座ってボンヤリとお庭を眺める・・・というスタイルが楽しめる数少ないお寺です。 ![]() 拝観料金(@1,000円)には、お抹茶代も含まれていますので、お抹茶をいただきながらのんびりできます。1,000円は高いとおもわれるかもしれませんが、絶対それだけの価値があります。 慈光院の庭はきれいに刈り込まれたツツジの植栽が中心となります。実は、ここのお庭は借景庭園になっているのですが、京都の借景庭園と同様、周辺の開発に伴い景観がスポイルされてしまっているのは致し方ないところなのでしょうか。お寺としては周辺に植栽を行いなんとか景観を保持するように努めておられるようですが。 ![]() この時期はツツジの開花前で、花は咲いていませんでしたが、また花の季節に拝見できたらもっと華やかな風情だったかもしれません。 ちなみに、こちらの庭園は、竹林院群芳園(吉野)、当麻寺中之坊の香藕園(こうぐうえん)とともに大和三庭園の一つに数えられているとのこと。竹林院群芳園が細川元首相のご先祖様である細川幽斎によるものですが、こちらの慈光院と当麻寺中之坊のお庭の2つは、どちらも片桐石州によるものです。 竹林院群芳園と当麻寺中之坊香藕園(こうぐうえん)」もご覧ください。 同じ石州の作庭である中之坊香藕園とは趣が異なっているところが面白いところですね。 書院のお座敷の様子。他の参拝客の姿もなく、こんな素晴しいお庭を独占。 ![]() お茶菓子です。片桐家の家紋をかたどっています。 ![]() 書院の一角にはこんな「高林庵茶室」というお茶室が設けられています。 ![]() 重要文化財の3つの「手水鉢」にも注目。これは「角ばらずの手水鉢」というもの。四角い手水鉢の角が落としてあり、モダンさを感じることができます。 ![]() 書院からお庭にも下りて散策することもできます。お庭側から眺める書院も、趣があっていいですね。 ![]() ![]() ![]() 書院と本堂の間には中庭があります。お庭もそうですが、本堂の脇のちょっとしたスペースまで、隅々が美しいんですね。もちろん、二つあるお茶室(ともに重要文化財)も趣がありますし、じっくりと見ていても全く見飽きることがありません。 ![]() ![]()
古都奈良で人気のならまちエリアは、古い町屋や民家を改装してCAFEにしてちゃんとした食事、いわゆる「カフェごはん」を提供してくれるお店も少なくありません。
でもランチを美味しくいただけても、晩ご飯もいただけて、ちゃんと美味しいお店ってそれほど多くはありません。 椿井小学校のすぐ北にある「ごはんcaféにこちゃん堂」もそんな数少ないお店の一つ。ただし、晩ご飯をいただけるのは、金・土曜日だけですが。 ![]() この「にこちゃん堂」は、明治時代の米蔵をリノベーションして作ったお店なのですが、足ぶみミシンを使ったテーブルや、ロフトのお座敷など、ちょっと変わった空間作りをしています。観光客というよりも、結構がっつり晩御飯を食べている女性客のリピーターが結構多いというのがお店の特徴かな。 いただける料理は、いわゆる家庭料理で、手作り感が漂っており、若干素人っぽいところも無くはないのですが、それはそれで、結構上質。かなりレベルが高い家庭料理です。野菜中心、体にやさしい家庭料理を提供してくれるからこそ、女性のリピーターが多いのでしょう。それに、美味しいデザート(黒ごま豆乳ぷるぷるプリン )も美味ですし(笑)。 ![]() 野菜たっぷりごはんというのをいただけるのですが、 野菜おかずいろいろというワンプレートものに、 黒米ごはん・みそ汁 ![]() ![]() そして、数種類のなかから、1品おかずを取ると、 ![]() 1200円、2品取ると1500円というシステム。 結構昼ごはんヘビーだったもので、あまりお腹が空いていない状態だったのですが、美味しくいただけました。 お店の詳細はにこちゃん堂HPまで ◆ごはんcafe にこちゃん堂 奈良市椿井町45 営業時間 11:00~15:00 17:30~21:00(金/土曜のみ、要予約) TEL 0742-26-2614 定休日 火曜日 水曜日は不定休
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